JINSデザイナーインタビュー vol.4

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JINSデザイナーインタビュー vol.4

2018.08.16

豊かなアイデアと確かな技術でユニークなメガネを世に送るJINS。そんなJINSの中核を担うデザイナーたちにスポットライトをあてたJINSデザイナーインタビュー。シリーズ第四弾は、前回に続き「お酒」から着想を得たというコレクションを担当した荒井さんと宮﨑さんに、"ウイスキー"と"ワイン"をイメージしたメガネが完成するまでの開発裏話をうかがいました。



--今回は、ウイスキーとワインをイメージしたメガネについてお話をお聞きします。

荒井:ウイスキーとワインをイメージしたメガネは、JINSが展開するクラシックシリーズの一部として作りました。ウイスキーやワインのような蒸留酒が『クラシック』という言葉のイメージにうまく結びついたのと、時を重ねたものを現代に伝えるという点にも親和性を感じたからです。



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ウイスキーをイメージしたメガネを担当した荒井さん(左)と、ワインをイメージしたメガネを担当した宮﨑さん(右)。



--リサーチのため実際に蒸留所へ足を運ばれたそうですね。

荒井:はい。今回はワインをイメージしたメガネを担当した宮﨑と一緒に、山梨県にあるウイスキーとワインの蒸留所にうかがいました。私はウイスキーをイメージしたメガネを主に担当しました。実際に蒸留所へ足を運び、作り手さんのお話をお聞きしていると、年数を重ねることでの味の深みに違いが出てくることや、樽ごとの色の違いが味にも影響するなど、多くの興味深い発見があり、とても勉強になりました。

宮﨑:そうですね。実際に足を運ばなければ知ることができなかったこともあり、とても面白かったです。私が印象に残っているのは、蒸留所でワインボトルに室内照明の光がわずかに当たっていて、ガラスでできたボトルのグリーンと中のワインの色のコントラストがとても綺麗でした。私がワイン造りの現場で体験した感動を、メガネで表現できたら面白いなと思いました。



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--あまり普段では気にもしないことが、蒸留所へ行くことで感じとれたのですね。

宮﨑:はい。特に一番再現したかったのが、ワインのボトルとワインレッドの絶妙な色味、それから樽で熟成中のウイスキーの色でした。実際に目で見て感じたことをディテールやフレームのデザインに落とし込みました。

荒井:例えば、本来なら人気のあるブラックのフレームは外せない色なのですが、今回はテーマに沿ったものにしたかったので、ブラックはあえてラインナップに入れませんでした。ウイスキーはブラウンの世界なので、そこは徹底しましたね。

宮﨑:ワインも赤と白だけでなく、ロゼの色にも着目しデザインしたフレームもあります。ロゼは、寝かせることによって色が徐々に濃くなっていくのですが、そうした色の変化をフレームのグラデーションで上手く表現しています。



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Conbination Acetate&Metal -Wine-



--クラシックなフレームの形も特徴的ですね。

荒井:そうなんです。実はフレームも昔のメガネをインスピレーション源にしています。例えば、ウイスキーをイメージしたメガネの場合、1940年代くらいのクラシックなメガネを参考にしていたり...、 今ではなかなか見られない珍しい形のデザインもあったり、当時の雰囲気がうまく出せたと思います。



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Conbination Acetate

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Conbination Acetate



宮﨑:ワインをイメージしたメガネでは、彫金に葡萄(ぶどう)からインスパイアされた模様をあしらいました。もともとJINSのクラシックシリーズには彫金が使われているものが多いのですが、今回はこのモデルのためだけに、葡萄柄の彫金模様を一からオリジナルで作り、細部までとことんこだわりました。



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--どちらのメガネも、クラシックシリーズに通づる上品な魅力が溢れていますね。

宮﨑:今回のコレクションは、おしゃれを楽しんでいる大人の方をターゲットにしているので、流行りの丸型フレームも少し小ぶりにサイズを調整して、エレガントに掛けられるように作っています。普段使いはもちろん、ちょっとドレスアップした装いにも合わせやすいと思います。もともとクラシックシリーズを選んでくださる方は、こだわりの強い方が多いので、そういったディテールのこだわりにも注目していただけると嬉しいです。



-最後に、お酒というテーマは初めての試みだったと思いますが、実際に制作してみていかがでしたか?

荒井:お酒のようにお客様にも身近で、共感してもらえるテーマだと、実際にメガネになった時に『腑に落ちるな』という感覚がありました。"思いを込めやすい"といったら少し重いかもしれませんが、馴染みのあるモノをテーマにしたことで、自分も楽しい気分で制作できましたし、制作の流れもスムーズでした。

宮﨑:私はもともとJINSのお店のスタッフとして働いていたので、このモデルのように制作過程にストーリーがあるとお客様にも伝わりやすいなと、メガネを作る側になって初めて感じることができました。なんとなくトレンドを落とし込んだわけではない、深みのあるデザインに仕上げることができたと思います。



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Conbination Acetate&Matal -Wine-

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Conbination Acetate&Matal -Wine-

荒井:例えば、ウイスキーをイメージしたメガネだと『このメガネの色、実はウイスキーの色なんだよ』とか、飲みの席で話のきっかけになったらいいな、なんて思っています。メガネを掛けるだけでなくアイテムのストーリーも楽しんでもらえたら嬉しいですね。



JINSのデザインチームが細部までこだわったメガネは、今回のテーマならではの楽しさが詰まったデザインに仕上がっています。皆さんもぜひJINSのお店やオンラインショップでチェックしてみて下さい。

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【Staff credit 】
Photography: Hiroyuki Matsubara
Text: Runa Anzai (kontakt)