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話題騒然!"BOSEのサングラス"の 開発メンバーにインタビュー

2020.04.22

高音質のスピーカーやヘッドホンで知られるアメリカの名門・BOSE(ボーズ)から登場したオーディオサングラス「Bose Frames」。サングラスでありながら、テンプルに内蔵された超小型スピーカーにより耳を塞がずに音楽を聴け、今までにない音楽体験を楽しめます。このユニークで革新的な商品が、このほどJINSにて販売されることに!そこで今回は、Bose Framesの発売を記念して、Bose Framesの開発ストーリーを2人のキーパーソンに語っていただきました。洗練されたデザインの裏に隠された、様々な工夫やこだわりには驚きの連続です。



[ お話を聞いた人 ]
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写真左:クリスタル・マッケンジーさん
BOSE USの商品マーケティングスペシャリスト

写真右:サラ・ウォルフ・カーさん
BOSE USのテクニカル商品マーケティングスペシャリスト兼Bose Framesのプログラムリーダー
[ お話を聞いた人 ]
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写真左:クリスタル・マッケンジーさん
BOSE USの商品マーケティングスペシャリスト

写真右:サラ・ウォルフ・カーさん
BOSE USのテクニカル商品マーケティングスペシャリスト兼Bose Framesのプログラムリーダー



このユニークなアイデアは
実は偶然から生まれたものなんです

JINS:Bose Framesは、見た人誰もが驚くようなユニークな商品です。いったいどんな経緯で開発されたんですか?

クリスタル:BOSEは非常にアカデミックな企業で、新しい技術を研究し、発展させるチームを持っています。2017年にチームは「シッピーカップ(幼児用のストローマグ)」と呼ばれる技術の研究に取り組んでいました。蓋が開いている状態で水を飛び散らさないシッピーカップの仕組みを、音を周囲に散らさないスピーカーの技術に応用できるのではないかと考えたのです。チームはこの研究を進め、実際にスピーカーをヘッドバンドに内蔵してみたところ、音が頭上を通り越し、耳の真横で聞こえるようになりました。するとBOSE社内部の製品チームから「その技術を"メガネ"に取り入れてみては?」との提案がありました。そこで研究チームと製品チームが協力し、このテクノロジーをサングラスに内蔵することになったんです。

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※プロトタイプの為、実際の商品とは異なります。

JINS:技術が先にあって、そこから商品が生まれたなんて面白いですね! この研究開発はすべてBOSEで行われたのですか? それともMIT(マサチューセッツ工科大学)など他の機関と協力したのですか?
(注:BOSEの創設者、故アマー・G・ボーズ博士はMITの名誉教授であり、生前にBOSE社の株の大半をMITに寄贈。株の利益はMITの教育や研究にあてられるなど、MITとは深い関わりを持つ)

クリスタル:この研究開発はすべてBOSEで行われました。私たちの研究チームには卓越した技能を持つエンジニアや、MITのようにすばらしい製品を発明する機関から採用した優秀なエンジニアが多く在籍しています。製品チームも、すばらしい技術の数々を「Bose Frames」のように唯一無二の商品にするか、あるいは将来エキサイティングな商品をつくるか、その機会を常にうかがっている。そんな環境だからこそ、まったく新しい商品を生み出すことが可能なんです。




サングラスとオーディオデバイス、
どちらの面からも完成度を突き詰めました

JINS:Bose Framesを製品化するにあたり、もっとも大切にしたことは何ですか?

サラ:その質問については私からお話させていただきます。私たちはこの商品を、サングラスとしても、またオーディオデバイスとしても高い完成度を持つようデザインと開発を行いました。デザインについては、お客様に手にとっていただけるような、プレミアム感溢れるデザインを。オーディオ部分については、BOSEならではの優れた音質と、すべての電子装置を小型化し、音がメガネをかけている人にしか聴こえないように設計しました。ここのポイントは、いかにして音がちゃんと耳に流れ込んで、隣の人に聞こえないようにするかということ。スピーカーを極力耳に近い位置に置くことで、音がダイレクトかつプライベートに伝わるようにしています。スピーカーのサイズについても、耳との距離でどのように音が聴こえるかという点に細心の注意を払いました。ちなみに「Bose Frames」は非常に軽量でわずか45g。市場に出回っている他のサングラスとほぼ変わらない重さなんです! BOSEの高いサウンドクオリティとオーディオクオリティを、Bose Framesは持ち運びに便利なサイズにまで最小化することを実現しました。耳を塞がない状態で聴ける携帯型オーディオ商品は革新的で、BOSEならではの高品質な音をお客様に愛されるような形でお届け出来たことがとても嬉しいです。

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※プロトタイプの為、実際の商品とは異なります。

JINS:お話をうかがうと、あらゆる面で試行錯誤を重ねたことが伝わってきます。苦労も多かったのではないでしょうか?

サラ:苦労はたくさんありました(笑)。特に大変だったのは、両端を繋げるためにFPC(フレキシブルプリント回路基板)をフロント部分に内蔵する必要があった点です。実はBose Framesのフロント部分を見ると、半透明なフレームの中に小さなワイヤー(FPC)が通っているんですよ。それを完成させるのは非常に難しく、これまでのどの案件よりも大変だったと開発者も言っているくらいです。どうすればよいか理論上は分かっていましたが、厄介だったのは製造プロセスがあまりにも複雑だったこと。ワイヤーをフロント部分に通し、反対側のテンプルへ繋がらなければならず、それを実現するためには特殊なヒンジを作る必要がありました。なぜなら、お客様がBose Framesをお使いいただけばいただくほど、ヒンジの中を通っているワイヤーへの負荷が大きくなるからです。つまりBose Framesは、オーディオデバイスとしての高い完成度はもちろん、メガネのパーツ開発としても非常に革新的な技術を実現しているんです。ワイヤーは複雑な方法で通す必要があり、その開発過程ではいくつもの問題が発生しました。ワイヤーを意識することでデザインが制限されてしまうことも難関だったと言えるでしょう。

JINS:なるほど、スピーカー部分以外にもたくさんの工夫が詰まっているんですね。

サラ:ええ。さらに、商品の特徴を踏まえたうえでの修正も簡単ではありませんでした。他社のサングラスは、完成した商品を、顔の形に合うようテンプルやフロント部分を多少曲げることが可能です。しかし、Bose Framesでは、そのフレキシブルな調整ができません。精密パーツを内蔵したことによる独自のパーティングラインがあり、シンプルな少数のパーツで作られているサングラスとは違うからです。そのため、1mm単位でフィット感を重視しながら開発を進め、他社のサングラスと変わらないかけ心地を実現しています。様々な難題はありましたが、私たちの幾度ものチャレンジと高い技術力により、通常ならひとつひとつ丁寧に組み上げて作られるような精密なプロダクトを、大量生産しても決して品質が落ちることなく製造することを実現しました。




先鋭的だからこそ、デザインは普遍的かつクラシックに。
ファッションを選ばずユニセックスで使えます

JINS:驚きのテクノロジーを搭載していながら、Bose Framesはどこかクラシカルな印象も受けます。デザインについてのこだわりをうかがえますか?

クリスタル:デザインするうえで、Bose Framesは様々なスタイルやカラーバリエーションを展開する通常のサングラスとは違って、非常にコストが高く、また内部に繊細な電子装置を内蔵していることを留意しておかなくてはなりませんでした。そのため、色は1色のみに絞り、普遍的かつクラシックなものになるよう2種類のデザインで展開すると決めました。かけたときに最もお客様の顔に映えつつ、今までの歴史の中でよく見られてきたなじみのあるデザインです。スクエア形の「Alto」は一般的なサングラスのクラシックスタイルで、1940年代に人気を博してから今なおポピュラーなデザインとされています。一方「Rondo」は丸みのあるフォルムで、レトロ感がありつつスタイリッシュ。いずれもトレンドから外れることなくクラシックなデザインにすることは非常に重要なポイントでした。

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JINS:性別や年齢を問わず、多くの人に似合うよう配慮されているんですね。最初に発売されたアメリカでは、ユーザーの反響はどうでしたか?

サラ:アメリカでの発売は2019年1月ですが、その8ヶ月前に「South by Southwest※」というイベントで、スピーカーをフレームに内蔵したメガネにどれだけ興味を持っていただけるかどうか、皆さんにお見せする機会がありました。当時私たちは1000〜5000個程度の小規模販売を想定していましたが、South by Southwestでのお披露目で皆さまから多くの反響をいただき、より大きく本格的な販売に踏み切りました。アメリカでの発売を皮切りに、夏には市場を国外に広げ、秋にはアジア諸国向けにフロントフレームを調整した「Bose Frames Alto」を発売。プロトタイピングとデモを行ってからわずか約1年後には、グローバルな販売を手がけるまでになりました。
※毎年3月にテキサス州オースティンで開催される、音楽祭、映画祭、商品見本市などを融合した大規模なイベント。

JINS:斬新なコンセプトやユニークな音楽体験が世界中の人に支持された結果だと思います。最後にBOSEが考える、Bose Framesの将来的なビジョンを教えていただけますか?

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※プロトタイプの為、実際の商品とは異なります。

クリスタル:AltoとRondoは、まだほんの始まりに過ぎません。BOSEはどちらかと言うと技術系のブランドなので、ファッション分野へ展開することはあまり得意ではありません。ですが、Bose Framesはおかげさまで大変好評で、JINS USの中でも上位の人気プロダクトになりました。今後はさらに生産ラインを拡大し、広く世界へ販売していきたいと考えています。




いかがでしたか? 開発に携わってきた2人だからこそ語れる貴重なエピソードの数々からは、自由なクリエーションの精神とものづくりへの真摯な姿勢が伝わってきます。ちなみにBose Framesは音楽を聴く以外にもユニークな使い方が。例えば内蔵のマイクでPCとBluetooth接続してテレワークのWEB会議に参加、なんてこともできるのです。さらにBose Connectアプリとリンクさせ、アプリをアップデートすることで購入後も便利に進化していくのだとか。デジタルガジェットとしての魅力もたっぷり備えています。 なおBose Framesは4月中旬より全国のJINSのお店の約25店舗とオンラインショップで販売を開始しております。オプションでBOSEの偏光レンズやカラーレンズに交換できるほか、JINSのレンズをセットしてカスタマイズすることも可能。クリアレンズやブルーライトカットレンズに交換して、メガネとして使うのもJINSからのおすすめです。ぜひ手に入れて、新感覚の音楽観賞を始めとする多彩な機能を体験してみてはいかがでしょうか。

boseframes


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