基本的に化粧をする機会のない男性にとって"イメージチェンジ"といえば、洋服やヘアスタイルを変えるのがほとんどだと思います。しかし、そこに『メガネ』という選択肢を取り入れるだけで、変化の幅が広がるだけでなく、より気軽なものになるでしょう。今回は、メンズモデルやファッション業界で活躍する方を数多く担当する人気ヘアスタイリストの小林裕司さんに、ヘアスタイルに合ったメガネの選び方をご紹介していただきます。
「前髪をかき上げた硬派なスタイリングには、まず男らしさを出したいですね。額を出したスタイリングの場合、テンプルの細いメガネを選ぶと中途半端な柔らかさが出てしまうので、写真のような存在感のある太めのデザインがいいでしょう。黒縁だと強面になってしまうという方には、ネイビーなどのダークトーンのフレームを選べば、硬派な印象を残しつつも程よい抜け感が出ます。」
「男性の場合は特に、髪型で印象がガラッと変化します。例えば、普段アップしている前髪を下すだけで、休日のようなリラックスした雰囲気が出ます。しかし、顔の印象が暗くなりがちになるため注意が必要です。その場合は、軽い印象を与えるメタルフレームのメガネをかけるのがいいでしょう。特におすすめしたいのが、ツヤのある極細テンプルのクラシックなメガネ。知的でさりげないお洒落感を醸し出してくれます。」
「ビジネスライクなスクエアのメガネは使い方がたくさんありますが、それゆえにきちんとポイントを押さえておきたいですね。相性抜群なのがスーツスタイルやフォーマルヘアです。スクエアのなかでも、テンプルがマットな素材のメガネを選ぶと、ウェットな質感のヘアスタイルをぐっと引き締める効果があるのでおすすめです。」
女性に限らず、男性もヘアスタイルを変えるだけで印象が大きく変わります。しかし、女性に比べるとヘアアレンジのバリエーションが限られる男性にとって、メガネは顔まわりの印象に変化を持たせるための重要なアイテムのひとつ。今回モデルとして出演してくれたルイさんのように、シーンに合わせて洋服やヘアスタイルだけでなく、メガネも替えることでトータルのファッションをさらに楽しめると思います。
原宿の人気ヘアサロン「♦at'LAV♦ by Belle」トップデザイナーの小林祐司さん。顔まわりに特にこだわりをもつ小林さんの作るスタイルは、その人の持つ雰囲気やファッションに新しい魅力を与えてくれます。確かな技術とセンス、そして穏やかな人柄で「こうなりたかった」を引き出し、叶えてくれます。
Hair make:Hiroshi Kobayashi
Photography:Takao Iwasawa
Model:Rui Tsuji
Text:Konomi Sasaki
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