JINS WEEKLY編集部のI美です。
健康診断などの検査で視力が分かっているときに、眼科や眼鏡店に行かないで、近視用のメガネやコンタクトを買ってもいいのか悩んでいませんか。また、メガネを作るときには眼科とメガネ店のどちらに行ったらいいのかを悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、視力だけで近視のメガネを選んでもいいのか、また眼科と眼鏡店での視力測定はどう違うのかなどをご紹介していきます。
1.視力で近視のレンズを選べない理由
2.近視を矯正する仕組みとレンズ度数の見方
近視は屈折異常が原因
レンズ度数は「屈折異常を矯正する力」のこと
3.初めてのレンズ選びは眼科で処方箋をもらうと安心
4.メガネ専門店と眼科で視力測定をする違い
5.まとめ
1.視力で近視のレンズを選べない理由
大まかな視力が分かっていても、新しいメガネやコンタクトを自己判断で選ぶのはとても難しいことです。それは、メガネやコンタクトのレンズは「度数」をもとに作られますが、度数が視力から算出されるものではないからです。
多くの人は視力を度数と同じものと考えていますが、実は視力と度数はまったくの別物です。
ランドルト環を使った視力検査(Cのようなマークを5m離れた位置から判別する方法)などは、「ものを見る力」を数値化したものですが、度数は見る力を補強するために必要な、「レンズの矯正力」を表します。
そのため、視力を補正してよく見えるようにするためには、眼の形状や大きさなど、あらゆる条件からレンズの度数を選ばなければなりません。また、メガネを作るときには、PD(眼と眼の距離)を測定する必要もあります。
このように、メガネやコンタクトを作るときには、視力だけでレンズを選ぶことはできないのです。
2.近視を矯正する仕組みとレンズ度数の見方
レンズ度数には「-1.5D」のような数字が記載されていますが、これは近視の矯正の仕組みを知ると意味が分かりやすいです。ここでは、メガネやコンタクトを作る前に知っておくとよい、近視の原因やレンズ度数の見方についてご説明します。
近視は屈折異常が原因
ものを見るときには、瞳孔から入ってきた光が水晶体で屈折し、硝子体を通って網膜に映る仕組みになっています。しかし、角膜から網膜までの距離が長かったり水晶体の屈折力が強かったりして、網膜よりも手前に光の焦点が結ばれてしまうことがあります。
そのような屈折異常があると、遠くがぼやけて見える状態、つまり近視になるのです。
近視の場合は、凹レンズを使ったコンタクトレンズやメガネで光の屈折力を弱め、網膜の上にピントを合わせるようにすると、ものがはっきり見えるようになります。
レンズ度数は「屈折異常を矯正する力」のこと
レンズ度数とは屈折異常を矯正する力の強さのことですが、表示方法は以下のようになっています。
・屈折度の単位は「D(ディオプター)」
・近視は−(マイナス)、遠視は+(プラス)で表示される。
・数字が大きいほど手前にピントがあり、小さいほど遠くにピントがある。
レンズ度数はD値の数字が大きいほど度数が強く、−1.5Dよりも−2.0Dのほうが近視の程度が進んでいることになります。
3.初めてのレンズ選びは眼科で処方箋をもらうと安心
はじめて、あるいは久しぶりにメガネを作るときには、眼科を受診して処方箋をメガネ専門店に持っていくのがおすすめです。というのも、視力が低下していると感じても、その原因が必ずしも近視が進行したためとは限りません。
乱視や老眼、眼病の可能性もあるので、医師の診察を受け、眼の状態を確認したうえで最も適したレンズの処方箋をもらうのがいいでしょう。
また視力低下の原因が、偽近視(仮性近視)の可能性もあります。とくに成長期にあたる小学生ぐらいまでのお子さまに関しては、眼のコンディションは眼科で確認し、処方箋をいただくようにしましょう。
4.メガネ専門店と眼科で視力測定をする違い
メガネを作るときには、メガネ専門店と眼科のどちらでも視力測定ができますが、目的によって使い分けることが大切です。
メガネ専門店での視力測定は、手軽にスピーディに受けられることがメリットです。視力を測定してもらったら、その場で好みのメガネを選んで購入できます。今使っているメガネの予備をなるべく早く用意したいようなときにはメガネ専門店がおすすめです。
一方、眼科ではメガネを購入することはできませんが、眼病の可能性も含めた検査や診察をした上で、視力測定をしてもらえます。久しぶりにメガネを作る、あるいは見え方に違和感を覚えた場合には眼科に行くといいでしょう。
5.まとめ
視力と度数はまったく別の数値なので、視力だけを頼りにメガネを作ることはできません。そのため初めてメガネを作るときや、久しぶりに作り直すときには、眼科で眼病の可能性も含めて視力検査をしてもらうことがおすすめです。
今あるメガネの予備を作りたいときなどは、スピーディに対応してもらえるメガネ専門店が便利でしょう。眼科と眼鏡専門店、状況に応じて上手に使い分けてみてくださいね。
JINS WEEKLY編集部 I美
JINS歴5年。メガネ保有数22本。主にダテメガネとコンタクトを併用。
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