パソコンやタブレット、スマホなど、デジタル機器の普及で近年子どもたちの目を取り巻く環境はひと昔前と大きく変化しています。その一方で、子どもの視力低下も加速しており、2019年3月に文部科学省が発表した「平成30年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)によると、小学生の34.1%が裸眼視力1.0未満で、40年前に比べると約2倍に増えているという事実が明らかに。
JINS「見る育かるた」
こうした背景から、JINSでは健康な目が育まれる社会の実現を目指して、子どもや親子に向けた啓発活動「見る育」を展開。その一環として、このたび「見る育かるた」が誕生しました。
「見る育かるた」とは?
目や光、近視に関する知識を学びながら身に付けてもらおうという目的のもと制作された「見る育かるた」。かるたのイラストは、人気絵本「めがねねこ」(手紙舎)の作者・柴田ケイコさんによる描き下ろし。読み札は若手歌人として注目を集める木下龍也さんが担当。
イラストレーターの柴田ケイコさん
高知県生まれ。広告全般、出版物・絵本制作にて活動中。著作に『めがねこ』、『おいしそうなしろくま』、『あま~いしろくま』など。ジャンルにとらわれず、紙もの雑貨・陶器まで手掛け、毎年個展・各種イベント展示会なども行う
歌人の木下龍也さん
1988年山口県生まれ。著書に『つむじ風、ここにあります』『きみを嫌いな奴はクズだよ』共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』がある
カラフルでやさしいタッチのイラストに、大人も「へぇ~なるほど!」と楽しめるメガネの雑学や豆知識が書かれていて、親子で遊びながら目の健康を学べる内容に仕上がっています。今回、その完成を記念して、目黒区平町児童館の子どもたちに実際に「見る育かるた」で遊んでもらいました。
子どもたちが「見る育かるた」を体験!
メガネをかけたキャラクターが描かれた絵札がずらり
集まってくれたのは、小学校1~2年生が中心の男女の児童11人。2つのグループに分かれ、目の前に散りばめたかるたの絵を見て「猫がめがねかけてる!」と、いつもと違うかるたのイラストに興味津々です。
公平に取れるようにきれいに絵札を並べていきます
スタッフが読み手となり札を読み上げると、1行目が読み終わらない間に「ハイッ!」と大きな声が響き、その後も子どもたちがかるたを取り合いどんどんヒートアップ。あっという間に全員かるたに夢中になって、子どもたちの姿勢がじりじりと前のめりになっていきます。
全神経を集中!
児童館のスタッフさんが読み上げていきます
素早い反応で遠くのかるたをゲット!
ゲームの途中、「ブルーライトってなんですかー?」という声が上がるシーンもあり、読み札に書かれた聞き慣れない用語に反応する男の子も。「見る育かるた」には、そんな"なぜなに"をきっかけに目の健康に興味を持ってもらう、知育玩具としての側面も持ち合わせています。
参加賞のリストバンド。紫外線が当たるとブルーから紫に変化します。さっそく身につけてくれました
目や光、近視に関してイラストで分かりやすくまとめた見る育ハンドブック「目のひみつを知ろう」も配りました
1回目のゲームが終わり、1位は13枚でなんと3人が同率1位に! 参加者全員に太陽の光で色が変わるリストバンドと、イラストで分かりやすく目についての知識をまとめた冊子をプレゼント。
1位になった女の子3人を記念にパチリ!
最後に、参加した子どもたちに感想を聞きました。
「楽しかった! 全部目のこと書いてたのがおもしろかった」
(小学2年生・男の子)
「めがねをかけた動物の絵がかわいかった」
(小学2年生・女の子)
配られた冊子を興味深く読みふける子どもたちも多く、かるたを通して普段あまり考えない「目」や「見ること」の不思議やおもしろさに触れる機会になったのかもしれません。家族団らんの時間が増える年末年始に、ぜひ親子で学べる「見る育かるた」で遊んでみてはいかがでしょうか?