目元や口元など、どこか一箇所を強調するワンポイントメイクは、ほどよい抜け感があって今っぽさ満点。メガネとの相性もとてもよいメイクです。あまり手をかけずにできるから「フルメイクは面倒、でもすっぴんはちょっと...」というウェブ会議やリモート飲み会にもぴったり。おしゃれに決まるワンポイントメイクとそのコツを、ヘアメイクアーティストの石丸雄策さんに教えていただきました。
手をかける・抜くのバランスが成功のカギ
メガネと合わせて旬の顔が完成!
「最近のメイクのトレンドは、あまり作り込まずどこか抜けをつくること。ワントーンメイクは、ポイントとなるパーツを丁寧に仕上げ、他のパーツは整える程度でOKなので、絶妙な抜け感が出せるんです。最近増えている"画面越しで会う"場合は、メイクは繊細な色使いよりもメリハリを出した方が映えるので、今のライフスタイルにも合っていると思います」(石丸さん。以下同)
さらに嬉しいのは、ワンポイントメイクはメガネとの相性がとてもよい点! メガネも自然に目元を印象づける"メイク効果"があるので、メガネとワンポイントメイクを合わせれば、簡単に適度なインパクトのある旬顔が完成します。
セルフレームのメガネには、鮮やかリップでキリリ

セルフレームのメガネは目元を自然に強調するので、リップで色を足すだけでとても華やか。「外出時にはマスクをつけるのでリップメイクの機会が減っていますよね。その分、ウェブ会議やリモート飲み会でリップメイクを楽しんでみては。普通だとあまり見られない自分のメイクを確認できる貴重な機会にもなりますよ」




主役のリップをくっきりと際立たせることで、メイク全体に手をかけた印象に。まずレッド系のリップペンシルで輪郭を描いたあと、同系色のリップカラーで全体を塗りつぶします。最後にヨレた部分をリップペンシルで整えて完成。上唇が薄い人はやや輪郭を気持ちオーバーぎみに描くとバランスよく決まります。



肌はツヤ感のあるファンデーションを軽くつける程度で抜け感を出して。眉は自然な太さに整え、目元はブラウンのアイライン&マスカラで優しい雰囲気に。

メタルフレームにはボルドーアイラインで華やぎをプラス

繊細なメタルフレームは、アイメイクを引き立てながら目元を強調する効果があり。カラーのアイラインをきかせた遊び心たっぷりのメイクを、上品&知的に演出します。「カラーのアイラインはひと手間で一気にしゃれた雰囲気になるからぜひお試しを。プラムやボルドーは、女っぽくて初心者でも取り入れやすいおすすめカラーです」



ここではプラムのリキッドアイライナーを使用。上まぶた全体のキワに引きます。色の印象が強いので、目尻は跳ね上げない方がバランスよし。「画面越しだと実際よりも見えづらいので、やや太めに引くのがおすすめです」その後ブラックのマスカラを上まつ毛だけでなく下まつ毛にも軽めにつけ、自然に目元を強調。アイカラーはうっすらとラメ系ベージュを伸ばしていますが、省いてもOKです。



こちらも肌は軽く整える程度に。眉は自然な太さに整え、リップとチークは肌なじみのいい色をふんわりとのせています。顔まわりをすっきりと出したヘアでイキイキとした表情に。

外出の機会が減り、また外出時にはマスクが手放せなくなった今、メイクに頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。そんななか、ワンポイントメイクは、新しいライフスタイルにも気軽に取り入れられて、新鮮な表情に出会えるメイクです。ぜひメガネとのコーディネイトを楽しみながらトライしてみてはいかがでしょうか。
【Hair & Make up Profile】
石丸 雄策
都内にて美容師を経て、2009年よりフリーランスとして活動開始。 アーティスト、雑誌、メンズ、 レディースともに幅広く活動。