夏の特別なおしゃれといえば浴衣！「この夏は久しぶりに浴衣を着て出かけたい」という人も多いのではないでしょうか。そんな時、メガネユーザーにとって気になるのが浴衣とメガネのコーディネート。普段着る機会がないため悩ましく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればスマートに合わせられます。
ここでは男女別に「浴衣×メガネ」の着こなし術をご紹介。正統派の浴衣でシックにまとめる「王道コーデ」と、少し遊んだ浴衣でカジュアルに楽しむ「ハズしコーデ」の2パターンです。ぜひ参考にしてみてください。
女性編
［王道コーデ］
合わせやすいのは細縁メタルフレーム。古典柄と相性抜群！
浴衣は柄や素材感で涼しさを演出する服。メガネも「涼やかさ」や「繊細さ」のあるタイプがしっくりまとまります。代表的なのが細縁メタルフレーム。上品な雰囲気で、特に花や草花をモチーフにした古典柄との相性は抜群です。大きめのラウンドタイプなど、抜け感のある形を選ぶのがかわいらしくまとめるコツ。
シンプルなラウンド型のメタルフレームは、顔なじみがよくソフトな印象。色はツヤ感を抑えたダークブラウン。浴衣に合わせることの多い、かごバッグとの相性も申し分なしです。
［ハズしコーデ］
レトロ柄には変化球の透けセルフレームもおしゃれ
「王道ではなく、少しヒネった浴衣が着たい」という人に人気のレトロ柄。モチーフは水玉や縞、花など多彩ですが、共通しているのは大ぶりの柄やはっきりした色使い。こういった浴衣には、柄の強さに負けない、適度な存在感のあるメガネを合わせると素敵です。いち推しはセルフレームの、透け感のあるカラー。涼やかな雰囲気も浴衣にぴったりです。
太縁のセルフレームも、透けカラーなら主張しすぎないので、適度なカジュアル感が出ておすすめです。ほんのり色づいて、肌とのなじみのいいベージュは、クリアより落ち着いた雰囲気にまとまります。
\ TIPS /
① メガネをかけるなら、ヘアは極力コンパクトに。
浴衣は肌を覆う面積が広いため、肌を見せる部分はすっきりと。メガネをかける場合は、顔まわりの要素が増える分、ヘアは極力コンパクトにするのがベターです。ロングならまとめてうなじを見せると涼やか。
② 帯やバッグ、髪飾りなどとのバランスもチェック。
和服を着慣れない人は、浴衣と帯のコーディネートを主役にして、小物は控えめにまとめるのが無難。メガネも主張しすぎない色や質感を選ぶと品よく仕上がります。
男性編
［王道コーデ］
渋い色や柄なら、少し遊びがあるメタルフレームが好バランス
男性の浴衣は、女性と違って無地や細い縞など落ち着いたトーンの色柄が主流。涼やかなメタルやチタンのフレームが似合いますが、スクエア型などのベーシックな形より、少し遊んだ形を選ぶ方が、地味にならず若々しい雰囲気に。おすすめはクラウンパントタイプ。上辺をパツンとカットしたような独特な多角形が、浴衣の装いを軽やかに見せます。
βチタン素材を使った細身のフレームは、無駄を削ぎ落としたシェイプや、鼻パッドなど細部までこだわったつくりがタイムレスな美しさ。肌なじみのいいダークブラウンは、どんな色味の浴衣とも相性抜群です。
［ハズしコーデ］
淡い色の浴衣は、インパクトある太縁セルでモダンに着こなす
浴衣は肌を隠す面積が多いので、濃い色の浴衣に合わせるなら軽やかなメタルフレームが好相性。反対に淡い色の浴衣には、存在感のあるメガネをかけると、メリハリがついて格好よく決まります。淡い色の浴衣の場合、帯は濃い色を合わせることが多く、ダークカラーの太縁セルフレームなら、帯との統一感も出るため装いの完成度がアップ。
目元を強調し、顔まわりを引き締めて見せる黒の太縁メガネ。男性の浴衣コーデは合わせる小物が少ないので、メガネをかけても他の小物とケンカせず、アクセントとして活躍します。
\ TIPS /
レンズカラーはどうする？ 淡いカラーレンズも素敵です。
男性・女性どちらも、シンプルにまとめるならクリアカラーが基本。一方で、カラーレンズを普段使いする人が増えている今、浴衣にカラーレンズを合わせるのも今年っぽくしゃれた雰囲気です。淡い発色で、ゆたかと近い色味を選ぶのが品よくまとめるコツですが、男性の場合、モノトーンや渋い色の浴衣にブルーやグリーンのレンズを合わせてもきれいです。
また、女性におすすめなのが「チークカラーレンズ」。レンズの下半分だけにほんのり色が入り、かけるとチーク効果があるレンズです。「汗でチークが取れてしまった」なんてこともなく、自然で華やいだ印象になります。
メガネをファッション小物として和服に取り入れる機会は少なく、難しく感じるかもしれません。ですが「存在感を控えめにして服となじませる」か、逆に「適度な存在感を出してアクセントにする」かといった、コーディネートの組み立ての方向性は、洋服とさほど変わりません。
この記事を参考に、ぜひ浴衣とメガネで、久しぶりの花火大会や夏祭りを楽しんで下さい！
