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メガネを作るのに処方箋は必要?眼科でのもらい方や処方箋の見方を解説

2022.11.24


メガネを作るためには視力の測定が必要です。販売店での検査の他に、眼科での処方箋発行という方法もあります。
メガネを作るのに処方箋が必要とされるケースや、眼科での処方箋をおすすめするケース、また処方箋の見方について解説します。



メガネを作るのに眼科の処方箋は必要?

メガネを作るには、眼科の処方箋は不要です。メガネ屋では、処方箋がなくても視力測定を行なって、希望の用途や見え方に応じたメガネを作ることができます。
なお、「治療用眼鏡等」を購入した際には、療養費支給申請すれば保険適用(療養費の支給)になる場合もあります。手続きの詳細に関しては加入している保険組合等にお問い合わせください。




眼科で処方箋を作成した方がいい人

メガネの処方箋は、眼科を受診すると発行してもらえます。メガネを作るための視力検査や測定補助だけなら販売店でもできますが、眼科での処方箋が特に必要なのは、どのような人なのでしょうか。

基本的には、処方箋がなくてもメガネは作れますが、先に眼科医を受診して処方箋を作成したほうが良い場合もいくつかあります。以下のような方は眼科での処方箋の作成がおすすめです。


初めてメガネを作る人

眼科でメガネの処方箋を発行してもらう際には、視力検査だけではなく、目の状態について細かな検査や診察も受けられます。

急な視力低下の原因が目の病気である場合などもありますので、検査と診察によって早期発見、早期治療にもつながります。そのため、初めてメガネを作る際には眼科で検査することが推奨されています。


中学生以下の子ども

子どもの目は調節力が強いため、正確な度数が測れない場合があります。それによって、メガネ販売店で視力測定をして購入しても、度数が強すぎる「過矯正」のメガネになってしまう可能性もあります。

度数が合っていないメガネは目が疲れやすくなるため、中学生以下の子どもは眼科で視力測定をすることが重要です。眼科では点眼薬を使用して目の緊張をほぐしてから検査を行なったり、年齢や状態に応じて適切な視力測定を行います。

また、幼い子どもの視力不良は、近視以外にも多くの原因が考えられます。見落としやすく早期発見が望まれる遠視や、不同視、斜視などは、眼科医で特殊な薬を使った検査を受ける必要があります。


乱視がひどくなった場合や老眼が進んで眼鏡が合わなくなった人

目の異常や眼病が隠れていないかを確認する意味でも、眼科を受診することが望ましいでしょう。疲れているから、歳だからなど自己診断せずに、別の病気が隠れている恐れがあるからこそ適切な受診がおすすめです。




用途の見分け方

運転時など遠くのものを見る際に使いたい、パソコンや読書など近くのものを見る時用の疲れにくい見え方のメガネが欲しいなど、ニーズはさまざまです。

遠くを見るための遠用や常用なのか、近くを見るための近用やリーディング用なのかといった目的や用途によって、メガネ度数の処方数値は異なります。

遠用や常用の場合は、「遠用」や「distance」 と処方箋に記載されます。近用やリーディング用の場合は、「近用」や「reading」と記載されます。




レンズ度数表記の見分け方



【球面度数 SPH】見える距離を示す

SPH(Sphere)の項目に記載されている数値は、球面度数を意味します。遠くまたは近くのものがぼやけて見える人のメガネに必要な矯正の度合いが分かり、近視か遠視か判断することができます。

近視の場合には「-」や「凹」、遠視の場合には「+」や「凸」が数値の前に表記され、0.25刻みで単位は「D(ディオプトリー)」で示されます。

度数の矯正が必要ない場合には「0.00」もしくは「Plano」「Plane」と記載されます。



【円柱度数 CYL】見える角度を示す

円柱度数はCYL(Cylinder)の項目に記載されている数値で、乱視度数を意味します。物が重なって見える人のメガネに必要な、乱視の度合いがわかります。

数値の前に「-」や「凹」、「+」や「凸」が表記され、数値が大きくなるほど度が強くなります。球面度数(SPH)と同様に、0.25刻みで、単位は「D(ディオプトリー)」で示されます。

乱視の矯正が必要ない場合には処方に記載されません。



【乱視軸 AXIS】見える角度を示す

AXISに記載されている数値は乱視軸についての項目で、乱視の角度を意味します。

0°〜180°の角度で記され、90°に近いと裸眼で横に物が重なって見え、180°に近いと裸眼で縦に物が重なって見えるような状態です。例えるなら、時計の文字盤を見た時に、縦横斜めなどどこかの角度だけがくっきり濃く見えるといった状態で、それを均一にクリアな見え方に整えるイメージです。

円柱度数(CYL)とセットで表記され、乱視の矯正が必要ない場合には処方に記載されません。



【瞳孔間距離 P.D】瞳孔間距離を示す

瞳孔間距離、またはP.D(Pupil Distance)とは、その名の通りに、左右の瞳孔間の距離を意味します。男性は64mm、女性は60mmが合算の平均値と言われていますが、黒目の位置には当然個人差があります。

顔の中心線からの距離を左右別々に記載したり、合算した数値を記載したり、メガネ販売店や眼科によって表記は異なります。



【加入度数 ADD】度数との差を示す

加入度数とはADDと表記され、遠近両用などの累進レンズの作成時に必要になる数値です。

遠くを見るための度数(遠用)と、近くを見るための度数(近用)との差をあらわします。
例えば、手元のものを見る際の補正として+1.00などの加入度数が表示されています。単焦点レンズの場合は記載がありません。



FOR DISTANCE

FOR DISTANCE(常用)とは、遠くを見るための度数が記載されます。DISTANCEとは距離という意味で、近視、遠視の日常用メガネ作成に用いられます。
用途によっては、中間距離用のメガネ作成の度数が記入されることもあります。
「R」は右目、「L」は左目を指します。



FOR READING

FOR READING(近用)とは、主に老眼(老視)用のメガネ作成に必要な度数が記載されています。ピントをあわせる調節機能の低下によって、見えづらさを感じる際に、読書(READING)やパソコン作業などの手元周辺を見えやすくするために役立ちます。
FOR DISTANCEと同じように「R」は右目、「L」は左目を指しています。



PRISM

PRISM(プリズムまたは △)は、斜視や斜位の症状が、プリズムレンズを使用することで改善できると眼科医が判断した場合に記載されます。斜位は少なからず誰にでもありますが、矯正の必要がない場合には記載されません。



BASE

BASEはPRISM(プリズム)とセットで記載されます。プリズムをどの方向に向けるかが記載されています。おもにBI(IN)・BO(OUT)・BU(UP)・BD(DOWN)と記載されます。場合によっては「内方」「外方」「上方」「下方」もしくは0~360°の角度で書かれることもあります。




メガネを作成する際の流れ

眼鏡を作るとき、「先に病院を受診して処方箋を用意したほうが良いの?」と気になる方へ、メガネを作成する際の流れについて解説します。


処方箋を作成する場合

処方箋は、眼科で目の検査をしてメガネが必要と判断された場合に発行してもらうことができます。それを持ってメガネ販売店へ行くと、処方箋に基づいた度数のメガネを作れます。
初めてメガネを作る場合や子どもの場合には、目の病気が隠れていないかなど、検査や診察とあわせて視力測定を行うことがおすすめです。


処方箋を作成しない場合

メガネ販売店でももちろん視力測定をもとにメガネを作成することはできます。そのため、処方箋は必ずしも必要ではありません。

最近作ったメガネと同じ度数・同じ見え方のメガネを作るといった場合には、メガネ販売店やオンライン注文もスムーズです。




眼科で処方箋を作成するメリット・デメリット

メガネ販売店で無料の視力検査を受けた場合でも、定期検診と見え方のチェックの意味で、定期的な眼科の受診はおすすめです。その上で、メガネ作成時に眼科で処方箋を発行するメリットとデメリットについて解説します。


メリット

眼科で処方箋を発行するメリットは、正確な視力がわかるだけでなく、目に疾患がないか目の病気が隠れていないかなど、確認できます。

結膜・角膜の状態や目の奥の細かな異常までチェックしてもらえるので、検査や診察とあわせて視力測定ができることができます。病気が発見された場合にも、進行の予防や治療につなげられます。

特に初めてメガネを作る場合や子どもの場合には、眼科で処方箋を作成してもらうほうが安心と言えます。


デメリット

眼科で眼鏡の処方箋を発行すると、眼科を受診したのちにその処方箋を持ってメガネ販売店に行くことになります。処方箋には有効期限があるためその期限にも注意が必要です。そのため手間と時間がかかってしまうことがデメリットと言えます。また眼科を受診した際には費用もかかります。




眼科の処方箋を作成する際の注意点

眼科の処方箋を作成する際の注意点は、目の状態と処方箋の期限です。


目の状態

スマートフォンを見続けたり、目が緊張した状態だと正確な処方箋を作れなくなります。そのため、検査の待ち時間には目を休めるようにしましょう。


処方箋の期限

眼鏡の処方箋には発行から約30〜90日の有効期限があります。
表記は都道府県などによる違いはなく、どこで発行された処方箋であってもメガネ店で使用できます。

また、生活保護制度の「医療扶助(いりょうふじょ)」でメガネを作成する場合と、子供用のメガネ作成において補助金制度を利用する場合にも、眼鏡の処方箋が必要です。




眼科で処方箋を作成する際の費用

眼科を受診した際には、おおよそ3,000~4,000円ほどの費用がかかります。
眼科で処方箋を作成する際に必要な費用の内訳としては、初診料と検査料金、診察料金・処方箋発行の費用です。

検査だけでなく診察もしてもらえるので、見え方の変化のチェックも兼ねて、定期検査の際に処方箋を貰ってメガネを作る流れもおすすめです。




JINSなら無料で視力測定が可能



メガネの見え方が合わないなと感じた際には、眼科に行かなくてもJINSでも測定が可能です。

JINSなら全国の店舗で、料金無料で視力測定ができます。眼科なら診察の料金が必要ですが、メガネを購入するのに必要な値段だけで測定にかかる料金はかかりません。

JINSで購入したメガネのかけ心地をフィッティング調整したり、視力測定のみでの来店もできるので、かかりつけのメガネ屋さんとしてご利用いただけます。

健康診断では、視力検査はあってもメガネの度数の測定はしませんので、年に1度程度の測定をおすすめします。


JINSは無料で視力測定をしてくれるけど、視力測定はどんなことをしているの?>




まとめ

メガネやコンタクトレンズを購入したことのある方の中には、英語や数字の書かれた度数表記を見たこともある方も少なくありません。しかし、その処方度数の表記が何を意味しているのか見方を理解している方はあまりいないのではないでしょうか。

度数表記の意味や用途などがわかると、メガネ作成時の処方もより理解できます。
見え方の希望に沿って処方は調整するので、あえて弱く、もしくは強く矯正する処方もあるので、用途や使用シーンによって処方度数は異なります。そういったニーズに合わせた微調整ができるので、是非メガネ販売店でお気軽にご相談ください。


よくある質問


Q.メガネを作るのに処方箋は必要ですか?

メガネを作るには眼科の処方箋は必要ありません。メガネ販売店では処方箋がなくても視力測定し、希望に合わせたメガネを作成できます。ただし、初めてメガネを作る場合や子ども、目の異常がある場合は眼科での処方箋がおすすめです。


Q.メガネの処方箋を眼科でもらうデメリットはありますか?

メガネの処方箋を眼科で取るデメリットは、手続きや費用がかかることです。また、処方箋には有効期限があるためその期限にも注意が必要です。


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【Staff credit】「JINS Editorial Department」(JINS編集部)

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