初めてメガネを作る方にも参考になる、用途や度数、処方箋についてご紹介します。また、目的別で新たなメガネを作りたい方も参考にしてみてください。
メガネを作るのに眼科の処方箋は必要?

メガネを作るには、眼科の処方箋は不要です。メガネ屋では、処方箋がなくても視力測定を行なって、希望の用途や見え方に応じたメガネを作ることができます。
ただし、眼のことで何か症状やご不安がある場合や通院中の方は、眼科の処方箋を提出してのメガネ作成がおすすめです。中学生以下のお子様、初めてメガネを作る方の場合にも、同様にで処方箋をもらうのがおすすめです。
なお、「治療用眼鏡等」を購入した際には、療養費支給申請すれば保険適用(療養費の支給)になる場合もあります。手続きの詳細に関しては加入している保険組合等にお問い合わせください。
用途の見分け方

運転時など遠くのものを見る際に使いたい、パソコンや読書など近くのものを見る時用の疲れにくい見え方のメガネが欲しいなど、ニーズはさまざまです。
遠くを見るための遠用や常用なのか、近くを見るための近用やリーディング用なのかといった目的や用途によって、メガネ度数の処方数値は異なります。
遠用や常用の場合は、「遠用」や「distance」 と処方箋に記載されます。近用やリーディング用の場合は、「近用」や「reading」と記載されます。
レンズ度数表記の見分け方

【球面度数 SPH】見える距離を示す
SPH(Sphere)の項目に記載されている数値は、球面度数を意味します。遠くまたは近くのものがぼやけて見える人のメガネに必要な矯正の度合いが分かり、近視か遠視か判断することができます。
近視の場合には「-」や「凹」、遠視の場合には「+」や「凸」が数値の前に表記され、0.25刻みで単位は「D(ディオプトリー)」で示されます。
度数の矯正が必要ない場合には「0.00」もしくは「Plano」「Plane」と記載されます。
【円柱度数 CYL】見える角度を示す
円柱度数はCYL(Cylinder)の項目に記載されている数値で、乱視度数を意味します。物が重なって見える人のメガネに必要な、乱視の度合いがわかります。
数値の前に「-」や「凹」、「+」や「凸」が表記され、数値が大きくなるほど度が強くなります。球面度数(SPH)と同様に、0.25刻みで、単位は「D(ディオプトリー)」で示されます。
乱視の矯正が必要ない場合には処方に記載されません。
【乱視軸 AXIS】見える角度を示す
AXISに記載されている数値は乱視軸についての項目で、乱視度数を意味します。
0°〜180°の角度で記され、90°に近いと裸眼で横に物が重なって見え、180°に近いと裸眼で縦に物が重なって見えるような状態です。例えるなら、時計の文字盤を見た時に、縦横斜めなどどこかの角度だけがくっきり濃く見えるといった状態で、それを均一にクリアな見え方に整えるイメージです。
円柱度数(CYL)とセットで表記され、乱視の矯正が必要ない場合には処方に記載されません。
【瞳孔間距離 P.D】瞳孔間距離を示す
瞳孔間距離、またはP.D(Pupil Distance)とは、その名の通りに、左右の瞳孔間の距離を意味します。男性は64mm、女性は60mmが合算の平均値と言われていますが、黒目の位置には当然個人差があります。
顔の中心線からの距離を左右別々に記載したり、合算した数値を記載したり、メガネ販売店や眼科によって表記は異なります。
【加入度数 ADD】度数との差を示す
加入度数とはADDと表記され、遠近両用などの累進レンズの作成時に必要になる数値です。
遠くを見るための度数(遠用)と、近くを見るための度数(近用)との差をあらわします。
例えば、手元のものを見る際の補正として+1.00などの加入度数が表示されています。単焦点レンズの場合は記載がありません。
JINSなら無料で視力測定が可能

メガネの見え方が合わないなと感じた際には、眼科に行かなくてもJINSでも測定が可能です。
JINSなら全国の店舗で、料金無料で視力測定ができます。眼科なら診察の料金が必要ですが、メガネを購入するのに必要な値段だけで測定にかかる料金はかかりません。
JINSで購入したメガネのかけ心地をフィッティング調整したり、視力測定のみでの来店もできるので、かかりつけのメガネ屋さんとしてご利用いただけます。
健康診断では、視力検査はあってもメガネの度数の測定はしませんので、年に1度程度の測定をおすすめします。
JINSは無料で視力測定をしてくれるけど、視力測定はどんなことをしているの?>
まとめ

メガネやコンタクトレンズを購入したことのある方の中には、英語や数字の書かれた度数表記を見たこともある方も少なくありません。しかし、その処方度数の表記が何を意味しているのか見方を理解している方はあまりいないのではないでしょうか。
度数表記の意味や用途などがわかると、メガネ作成時の処方もより理解できます。
見え方の希望に沿って処方は調整するので、あえて弱く、もしくは強く矯正する処方もあるので、用途や使用シーンによって処方度数は異なります。そういったニーズに合わせた微調整ができるので、是非メガネ販売店でお気軽にご相談ください。