JINS WEEKLY編集部のI美です。
メガネをかけると目が悪くなるというウワサがあるようです。メガネデビューを検討中のお客様にも「メガネをかけると余計に視力が落ちそうで怖いんだよね。。」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
本当に、メガネで視力が悪くなることはあるのでしょうか?
今回はメガネで目が悪くなるという話の真相を探ります。近視が進んでしまう条件や、視力低下の防ぎ方も紹介するので、メガネを作る際の参考にしてくださいね。
1.メガネをかけて目が悪くなることはあるのか
2.メガネをかけて目が悪くなってしまうケース
近視用メガネで近くを見続ける
使用環境に合わないメガネを使い続ける
かける位置のずれたメガネを使い続ける
3.メガネで目が悪くなるのを防ぐには
必要視力にあったメガネを使う
シーンにあわせてメガネを使い分ける
定期的にメガネのフィッティングを行う
4.まとめ
1.メガネをかけて目が悪くなることはあるのか
「メガネをかけると目が悪くなる」というのは、よくある勘違いです。適切な度数のメガネを使用していれば、近視は進行しません。
メガネをかけ始めてから視力が落ちたように感じるなら、メガネを使っているときの見え方に慣れたことが主な原因です。良く見える状態から裸眼になると、ギャップの大きさから目が悪くなった錯覚を起こす方が多いです。
ただし、メガネの使い方によっては本当に視力が落ちるケースもあります。次章で詳しく見てみましょう。
2.メガネをかけて目が悪くなってしまうケース
メガネの使い方によって目が悪くなってしまう3つのケースをご紹介します。
近視用メガネで近くを見続ける
近視用メガネをかけたまま近くのものを見続けると、目が疲れやすくなります。
人間の目は、遠くを見るときに筋肉を緩ませ、近くを見るときは筋肉を緊張させて水晶体の厚さを調節し、ピントを合わせています。そのため、近くを見続けると筋肉を酷使してしまい、目への負担が大きくなります。
近視用のメガネは遠くにピントが合うよう設計されているので、メガネを掛けながら近くを見ると裸眼のときより目の筋肉を緊張させなければなりません。目に疲労がたまると徐々にピント調整が効かなくなり、近視が進むことになるのです。
使用環境に合わないメガネを使い続ける
視力や使用シーンに合っていない度数のメガネを使い続けると、目に余計な負荷がかかり、視力が低下するリスクがあります。
同じ視力の方でも同じ度数のメガネになるわけではありません。屋外の作業で遠くを見る機会が多い人、デスクワークで近くを見る機会が多い人、それぞれの生活環境に合わせて度数を設定しています。
しかし、使用環境に合わない度数のメガネをかけると、目は筋肉を余計に動かしてピントを調節しようとします。結果、目に負荷がかかって健康が損なわれるケースが出てくるのです。
かける位置のずれたメガネを使い続ける
レンズの度数が合っていても、かける位置がずれると視力低下や目の疲れの原因になります。
メガネは日々かけ外しを繰り返すため、テンプルが広がったり、ネジがゆるんだり...それに伴って、メガネの位置も少しずつずれていきます。目とレンズの距離がずれると、うまく視力矯正されず、ピントを合わせようと目への負担が大きくなります。
メガネのかけ外しを片手でしたり、雑な扱いをしたりしていませんか?かける位置がずれないように、メガネは普段から丁寧に扱ってくださいね。
3.メガネで目が悪くなるのを防ぐには
前述したように、本来、メガネで目が悪くなることはありませんが、使い方によっては近視が進む恐れがあります。ここでは、メガネによる視力低下を防ぐ方法を解説します。
必要視力にあったメガネを使う
メガネを作る上で最も大切なのは、度数の合ったレンズを入れることです。必要視力に合った度数じゃないと、目の筋肉を余計に使ってしまい負担がかかります。メガネは処方箋なしでも作れますが、初めて作る場合には、眼科を受診すると安心です。
また、視力は一定のものではなく、生活習慣や環境、加齢によって変化します。定期的に視力を測り、その都度適切な度数のレンズを使用しましょう。
シーンにあわせてメガネを使い分ける
デスクワーク用のメガネ、運転用のメガネなど、ものを見る距離によってメガネを使い分けるのもおすすめです。
現代人はパソコンやスマートフォンなど、手元を見て作業をする機会が増えています。遠くがよく見えるよう調整したメガネで近くを見ると「過矯正」になり、目に負担をかけてしまいます。使うシーンにあわせて、いくつかメガネを持っておくと安心です。
定期的にメガネのフィッティングを行う
視力を適切に補正するためには、定期的にフィッティングを行うといいでしょう。フィッティングとは、メガネの歪みやかけ心地を調整することで、メガネ専門店であればほとんどのお店で無料対応しています。
目とレンズの位置や距離は、見え方に大きな影響を及ぼします。もしメガネのずれや見え方の変化を感じたら、一度お店でかかり具合を確認してもらいましょう。
4.まとめ
「メガネで目が悪くなる」という噂は正しくありません。メガネを外すと、裸眼の見えにくさを強く認識するようになり、近視が進んだ!と感じてしまうようです。
度数の合ったメガネを正しく使用すれば問題ありませんが、メガネをかけたまま近くを見続けると、ピントを調節しようと目の筋肉が余計に緊張し、徐々に近視が進む恐れがあります。視力に合わないメガネや、位置のずれたメガネの使用でも、同じく視力が落ちる可能性があるでしょう。
近視の悪化を防ぐためには、視力測定をして自分に合ったメガネをかけるのはもちろん、シーンに合わせてメガネをかけ替えたり、フィッティングでかかり具合を調整したりしましょう。

JINS WEEKLY編集部 I美
JINS歴5年。メガネ保有数22本。主にダテメガネとコンタクトを併用。