毎日かけているメガネも、合わせる服装やアクセサリーを工夫するだけで、印象が大きく変わります。中でも帽子は、顔回りの印象を気軽にチェンジできるアイテムとしてメガネとの相性がよく、簡単に取り入れることができるおすすめのアイテムです。ニットやベレーなど、これからの季節にぴったりの帽子とメガネのスタイルサンプルを、数々のファッション誌や有名俳優のスタイリングを手がける深海さんにご紹介いただきました。
「メガネの"王道"黒縁のボストンと、シンプルなグレーの中折れハットを合わせたスタイル。クラシックで上品な魅力を持つ中折れハットですが、同系のクラシックなメガネを合わせるのではなく、あえてビッグシェイプのメガネを合わせるのがおすすめです。堅苦しくなり過ぎない、トレンド感のある装いに仕上がります」
着用モデル:Slim Airframe -big shape
「ネイビーのブロウラインが目を引くメガネ。そこに鮮やかなオレンジのビーニーを加えたコーディネートです。寒色と暖色を組み合わせることで、特徴的なアイテム同士のスタイリングにも自然とまとまりが出ます。ついつい暗いトーンにまとまりがちな秋冬の装いの中、このようにカラー小物でアクセントを加えるのもおすすめです」
着用モデル:JINS CLASSIC - 50's-
「太めのフレームが印象的なダークブラウンのウエリントンを、同系色のバケットハットと合わせたシンプルなスタイル。スウェードならではのなめらかな質感のハットに、アセテート素材が生む艶感を合わせることで生まれる質感の違いが、豊かな表情を演出してくれます。トレンドとして注目される90年代のスタイルを彷彿とさせるコーディネートです」
着用モデル:JINS CLASSIC - 60's-
「小ぶりのメタルフレームとキャップはとても相性の良いアイテム。特に写真のキャップのようにコンパクトなシルエットには、同じようなサイズ感の小ぶりなラウンドのメガネを選ぶことで、顔全体のバランスが整った印象に仕上がります。また、シルバーは顔なじみが良く主張し過ぎないため、パープルのような濃い色味をより引き立ててくれます」
着用モデル:JINS CLASSIC -Metal-
「ビッグシェイプのスクエアに、シックなベレー帽を合わせたスタイル。丸みのあるベレー帽のシルエットにスクエアフレームという、対照的なアイテムを合わせることで、遊び心を出しました。また、ベージュというアースカラーは淡白な雰囲気になりがちですが、ブラックのスクエアのようにアクセントとなる形や色を加えることで、引き締まった印象に仕上がります」
着用モデル:Slim Airframe -big shape-
今回深海さんにご提案いただいたスタイリングは、帽子を手に取る機会が増えるこれからの季節にぜひ参考にしたいですね。 みなさんも、この冬はメガネと帽子の"プラスワン"のおしゃれを楽しんでみてはいかがですか。
深海佳宏
メンズ・レディース問わず主にタレントのスタイリングを手がける。カラーアイテムを使ったスタイリングやソリッドなスタイリングを得意とする。
【Staff credit 】
Photography:Shinnosuke Yoshimori
Styling:Yoshihiro Fukami
Model:Leo
Text:Runa Anzai (kontakt)