K-POPアーティストなどの影響もあり、20〜30代の間で浸透しつつあるメンズメイク。清潔感があり、本来の顔立ちを引き立てるメンズメイクは、身だしなみのひとつと捉える人も増えています。
実は、メガネはメンズメイクも相性よし。顔を「むき出し」にせず、メガネで1枚フィルターを挟むような見え方になるため、メガネなしでのメイクより、さらに自然な印象。「興味があるけれど、少しハードルが...」というなら、ぜひメガネと一緒にメイクを楽しむのがおすすめです。
今回は、JINS WEEKLYとしても初の試み! 「セルフレーム」「メタルフレーム」それぞれに似合うメンズメイクを、2回にわたってナビゲート。まずは「セルフレームと合わせるメンズメイク」をご紹介します。
男性の多くがメイクに関心あり!
周囲もおおむね肯定的
メンズメイクに関心はあっても、「周囲はどう思うか」は正直気になるところ。資生堂の調査によると、メンズメイクをしてみたいと思うか?という男性への質問に対し、「機会があったらしてみたい」「すごく思う」「思う」という回答が9割近くという結果に。意外と男性の多くがメンズメイクに興味があるといえそうです。
また仕事相手の男性のメンズメイクに対して、「とても好印象」「どちらかというと好印象」という回答が7割近く。「なんとも思わない」を合わせると8割以上となりました。
メンズメイクをしてみたいと思いますか?
仕事相手(上司・後輩・同僚・取引先)の男性が、
ぱっとみて、メイクをしていると気づく行為している場合、
どういう印象を持ちますか?
出典:資生堂「男性のスキンケアと肌や眉を整える等の行為に関する意識調査」
初心者におすすめ! セルフレームと合わせるメンズメイク
□セルフレームが視線を集めるため、
メイクが主張しすぎない
□メガネに目元引き締効果があるので、
最小限のメイクでまとめる
[メガネ]from Stylist:
この秋冬は、メンズでも「レトロ」や「トラッド」といった、どこか懐かしいスタイルが多い印象。レトロなセルフレームのメガネは、そんなファッションの流れとリンクする1本です。大きめのサイズ感と、ウエリントンタイプだけど角ばりすぎない丸みのある形は、個性がありつつかけやすい絶妙なバランス。細めのフレームときれいなツヤ感のアセテート素材が大人っぽく、メンズメイクとの相性もばっちりです。
[メイク]from Hair & Make-up Artist:
セルフレームのメガネは、目元をきりっと引き締める効果があります。眉を少し明るい色にすることで、フレームの色みが自然に引き立ち、垢抜けた雰囲気に。髪のセットやヒゲそりの延長のような「整える」メンズメイクは、誰にでも似合って、周囲に清潔感や明るい印象を与えます。
着用メガネ:JINS TODAY Acetate ¥9,900>
STEP1:清潔感を与える、自然な肌づくり
BBクリームやファンデーションのムラづきや崩れを防ぐには、最初のスキンケアが重要。洗顔で余分な皮脂を落とし、化粧水やクリームで適切に水分と油分を補給。手のひらでなじませ、肌にベタつきやヌルつきがない状態に。
肌色に合ったBBクリームやファンデーションを顔全体に伸ばす。自然に仕上げるには「つけすぎない」ことが大切! おでこ、ほお、あごにチョンチョンとのせ、そこから指先で全体に広げる要領で。
特に隠したい場所があるなら、
コンシーラーを活用!
目の下のクマやニキビ跡など、特に気になって隠したい場所があれば「コンシーラー」を利用するのも手。ここでは「クマ」「ニキビ跡」「ヒゲ剃り跡」の隠し方を紹介。コンシーラーは肌色補正効果が高く、広範囲に使うと厚塗りに見えるので部分的に使うこと。また、肌の色ムラは整えすぎると不自然な印象になるため、やりすぎないよう注意。
[クマ]下まぶたに数カ所、間隔をあけてコンシーラーをつけ、指で軽く叩いて広げながら全体になじませる。
[ニキビ跡]赤みが気になる箇所にチョンと置き、指で軽く叩いて境目をなじませる。
[ヒゲ剃り跡]個人差はあるが、多くの人が気になるのは唇の両端の上とあごの中心部分。数カ所につけ、指で叩きのばしてなじませる。
STEP2:本来のパーツを生かし、目元&口元を整える
眉を整える。整えたい形からはみ出す毛はカットするか抜く。足りない部分を眉パウダーや眉ペンシルで描き足す。
眉マスカラはとかすだけで毛流れを整え、眉色を整える優秀アイテム。色はやや明るめのブラウンを使用。全体を上向きにとかし、眉毛と描いた部分の色をぼかす。
リップカラーは唇の色に近いベージュ系を使用。全体につけ、上唇と下唇を合わせるようにしてなじませる。
メガネ×メンズメイクの提案、いかがだったでしょうか? メンズメイクに関する情報は最近増えてきましたが、メガネと組み合わせた際におすすめのメイクや、メイク方法を紹介したものは少なく、貴重なのではと思います。ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。次回はメタルフレーム×メンズメイクをご紹介します!
[Profile]
□Stylist/金田太郎さん:
雑誌や広告などで、メンズ・ウィメンズ両方のスタイリングを手がける。自他ともに認めるメガネフリークで、スタイリングに取り入れることも多い。
□Hair & Make-up Artist:石丸雄策
ヘア&メイクアップアーティストとして、広告や雑誌などで幅広く活躍中。JINS WEEKLYでも多くの記事のヘアメイクを担当し、メガネユーザーのメイクについて頼れる存在。
【衣装】サイド スロープのジャケット¥75,900、タイオアノットのシャツ¥28,600(ともにHEMT PR/tel.03-6721-0862)