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遠視用レンズの仕組みと老視(老眼)用レンズ

2020.10.30

こんにちは、JINS WEEKLY編集部のN輝です。
遠視と老視(老眼)はどちらも凸レンズを使いますが、どのような違いがあるのかご存知でしょうか?
また、こちらは驚かれることも多いのですが、同じリーディンググラス(いわゆる老眼鏡)でも近視の人は凹レンズを使うケースがあります。
今回は、遠視レンズの仕組みと老眼用レンズとの違いについて、詳しくご紹介していきます。それぞれの違いを理解して、正しいレンズを選びましょう。





1.遠視と遠視用レンズの仕組み

遠視の方は近視の方に比べると少ないため、遠視がどういったものか分からない方も多いのではないでしょうか?
まずは、遠視や遠視用レンズの仕組みについて確認していきましょう。



遠視とは

「遠視は遠くがよく見えて、近くが見えにくい」と考えている方も多いですが、実際には距離に関係なく常にピントが合わず、近くと遠くのどちらも見えにくいのが遠視です。
眼から入った光が水晶体(レンズ)で屈折し、網膜上でピントが合うのが正視(いわゆる裸眼で生活できる人)の見え方なのですが、遠視の場合は水晶体の屈折異常により、ピントが網膜の奥にずれてしまうので、近くも遠くもピンボケしたように見えてしまいます。
また、専門的になってしまうので詳しくは触れませんが、実は遠視にも次の2種類が存在します。

・ 眼軸が短く焦点が後ろで結ばれ、網膜にピントが合わない...軸性遠視
・ 角膜や水晶体の屈折力が低い...屈折性遠視


遠視の特長

眼には水晶体の厚みを調節して、見ようとしているものにピントを合わせる調整力が備わっています。
遠視の人はピントを合わせようとこの調整力を常に使っている状態ですので、どうしても眼に負担がかかり、正視や近視の人に比べて乾き眼や眼精疲労などが起こりやすくなることが特徴です。
眼精疲労がひどくなると、頭痛や吐き気、めまい、肩こりなど、体に与える影響も強くなるため、視力がよくても遠視を矯正することもあります。
若いうちは、この調整する力が優れているため、正視だと思っていた人がある程度年をとってから遠視であることに気づくことケースもあります。



遠視用レンズの仕組み

遠視矯正用のレンズには、虫メガネのように中央部分が周囲よりも厚くなった、光を1点に集中させる性質がある凸レンズが使われています。凸レンズを通してものを見ると、大きく拡大された状態で眼に映るのが特徴です。
網膜の奥でピントが合うのでぼやけて見える遠視の人は、凸レンズをつけることでピントを網膜上まで移動させ、正視の状態に近づけられます。
凸レンズで矯正すると、眼の調整力を使わなくてもピントを合わせやすくなるので、眼精疲労などの眼や体への悪影響を減らせることもメリットです。


遠視用レンズの仕組み


余談ですが、光の屈折率を高める効果がある凸レンズは、下記のように別の名前で呼ばれることもあるのはご存知でしょうか?

・ 集光レンズ
・ 収束レンズ
・ プラスレンズ
など



2.遠視と老眼でレンズは異なる!?

遠視用と老視用では、使うレンズが異なる可能性があることをご存知でしょうか?ここでは遠視と老視やレンズの違いについて詳しく確認していきましょう。



遠視と老視の違いとは

そもそも遠視とは、水晶体の屈折異常で、もともと網膜の上にピントがあっていない状態のことを指します。
一方老眼は、40歳ごろから自覚し始める人の多い眼の老化現象で、水晶体が硬くなり厚くならないことで、網膜よりも奥で焦点を結ぶようになってしまう状態のこと指しています。



遠視と老視で使うレンズが変わることも

遠視は屈折異常、老視は調節異常と、それぞれ原因が異なるため、使用するレンズはもちろん種類まで異なることがあります。
屈折異常である遠視の場合は、眼の調整力でピントを合わせてものを見ますが、調節し続けると疲れやすくなってしまうので、凸レンズでピントを合わせやすくするのが目的です。
一方、老視の場合は眼の調節力が低下し、近くにピントを合わせにくくなるので、レンズで矯正するのですが、凸レンズだけでなく凹レンズを使用することもあります。具体例と併せて確認していきましょう。

<+2.0の遠視の人が老眼になった場合>
遠視対策で必要なレンズの度数:+2.00
老眼対策で必要なレンズの度数:+1.00
必要なレンズ:遠視対策で+2.00、遠視対策+老眼対策で+3.00の凸レンズ

<-5.0の近視の人が老眼になった場合>
近視対策で必要なレンズの度数:-5.00
老眼対策で必要なレンズの度数:+2.00
必要なレンズ:近視対策用で-5.00、近視対策+老眼対策で-3.00の凹レンズ



3.コンタクトレンズの仕組みも同じ

コンタクトレンズは小さいうえ形状が分かりにくくなっていますが、仕組みはメガネと同じです。遠視用のコンタクトレンズに使われているのは凸レンズで、度数も+で表します。
以前は種類の少なかった遠視用のコンタクトレンズですが、最近は使い捨てできるワンデイタイプも販売されるようになりました。



4.まとめ

同じ凸レンズを使うこと、どちらも近くが見えにくいことから同じと思われやすい多い遠視と老眼ですが、それぞれ原因が違います。 眼にあわないレンズでは、ものがしっかり見えないだけでなく、体に悪影響を与えることもあるので、定期的に眼科を受診して、自分の眼にあった度数のレンズを使うことが大切です。 遠視の人が老眼になったときと、近視の人が老眼になった場合では、使うレンズや度数が違います。それぞれの症状やレンズの仕組みについて、きちんと把握しておくようにしましょう。



N輝

JINS WEEKLY編集部 N輝
JINS歴8年。メガネ保有数73本。最近はカラーレンズがマイブーム。




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