昨年より続く新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。そのなかのひとつがコンタクトレンズの装用について。レンズは目に直接触れるものであり、手指が目や目の周りに触れる機会も増えることから不安に感じている方も多いのではないでしょうか。そこでいま一度、コンタクトレンズ装用のリスクや対策について、最新の情報を交えてお伝えします。
「コンタクトレンズ装用者は感染リスクが高い」ってウソ?ホント?
昨春の緊急事態宣言下では、特別な場合をのぞき、眼科医はコンタクトレンズ未経験者への処方を控えるといった対応がありました。とはいえ、コンタクトレンズの装用者が、メガネの装用者や裸眼の人より感染リスクが高いという医学的根拠は現時点ではありません。
目は表面が体外に露出している唯一の臓器。目の粘膜(角膜)からウイルスが体に入る可能性は、コンタクトレンズの使用の有無に関わらずゼロではないといえます。神経質になる必要はありませんが、感染リスクを減らす日頃の対策は大切です。
コンタクトレンズを触る"前と後"は、必ず石鹸で手洗いを
感染リスクを減らす基本的かつ効果的な対策は、なんといっても"石鹸での手洗い"です。コンタクトレンズや目に触れる際は、"前と後"に石鹸で手を洗うことを徹底しましょう。自分にウイルス感染させないのはもちろん、万が一自分が感染していた場合に、周囲にうつさないことにつながります。とりわけ指先や爪の周りは念入りに。
アルコール消毒液には注意が必要です
外出先や自分での手指消毒に、アルコール消毒液を活用している人も多いのでは？これはウイルス対策としては効果を発揮する反面、高濃度アルコール消毒液は粘膜(角膜)への刺激が強く、場合によっては角膜を傷つける恐れがあります。また、コンタクトレンズにアルコール消毒液が付着すると、レンズの材質に影響を及ぼす可能性も。これらのことから、コンタクトレンズを取り扱う際には"石鹸での手洗い"がおすすめです。やむを得ずアルコール消毒液を使わなければならない場合は、消毒液をしっかり乾かしてからレンズを取り扱うよう心がけを。
ウイルスと花粉、Wの対策に頼れる味方「JINS 1DAY」
コンタクトレンズ装用時の感染対策は、レンズとレンズを触る手を清潔にすることが第一。ですが、うっかり見落としがちなのは、レンズケースなどのケア用品にも同様に注意が必要な点です。これからは花粉の本格的なシーズンでもあり、レンズは汚れやすくなる時期。毎年、花粉の飛散時期は、わずらわしいケアが不要で毎日清潔なレンズを使える1日使い捨てコンタクト「JINS 1DAY」の装用をおすすめしていますが、今年は新型コロナウイルスとのW対策としても頼れる味方になりそう。ぜひ快適な使い心地を試してみてください。
場合によっては一時的にメガネへの変更もおすすめ
正しく使えばコンタクトレンズ装用により感染リスクが高まるというデータはないものの、目に見えないウイルスへの対策は悩ましいのも事実。十分なケアが難しいお子様や、「なんとなく心配」という方はメガネに変更するのも手です。JINSのオンラインショップは3,000種類以上という豊富な品揃えから選べて、バーチャルフィットも充実!外出することなく、スマホやパソコンから好みのメガネが簡単に購入できます。
メガネの装用は、目から入る飛沫に対して有効な対策です。ただし、メガネなら安心と油断するのは禁物。マスクなどと同様、メガネにもウイルスが付着している可能性があるため、極力メガネに触らない、触った手で目に触れないなどの注意が必要です。メガネは水洗いやメガネ専用のクリーナーを使用することで清潔さをキープできます。
"受診控え"は禁物です
目のトラブルを感じつつも、感染を恐れて受診を先延ばしに...なんてことは、かえって症状を悪化させる危険も。眼科は日頃から、目のウイルス性感染症など、新型コロナウイルスに関わらず様々なウイルスの感染症対策を行っています。気になる症状があったらすみやかに受診するのがおすすめです。コンタクトレンズの定期検診についても、かかりつけ医に相談して適切な受診を心がけましょう。
新型コロナウイルス対策が始まってかなり日が経ち、正しい対策やその効果が明らかになってきました。ウイルスは目に見えませんが、きちんと対処すれば感染リスクは減らせます。コンタクトレンズでもメガネでも「触る"前と後"には石鹸で手を洗う」ことを徹底して、この時期を健やかに過ごしましょう。
