「メガネを掛けている時のメイクってどうすればいい?」気になっている方は多いのではないでしょうか。メガネユーザーがメイクを考える際、メガネの存在を抜きにはできませんが、メガネの印象をうまく生かせばぐっとあか抜けた雰囲気に仕上がります。
そこでヘアメイクの石丸雄策さんと一緒に、メガネとメイクの旬な組み合わせを考えました。「メタルフレーム」「セルフレーム」など、手持ちのメガネに合わせてすぐに取り入れられる提案です。ぜひ参考に!
[Profile]
□Hair & Make up/石丸雄策さん:
都内美容室でのサロンワークを経て独立。ファッション雑誌やカタログ、アーティストなどのヘア&メイクアップで活躍中。


オレンジ系アイラインとマスカラで
「トレンド」を堪能
オレンジ系アイラインとマスカラで
「トレンド」を堪能

「メタルフレームはアイメイクと非常に相性がいいメガネ。フレームが主張しすぎず、メイクが映えるんです。だから少し"攻めた"メイクも格好いい。人気のオレンジ系アイラインと、同系色のマスカラでインパクトを出しました。メタルフレームと合わせることで上質感や知的な雰囲気が加わり、トレンドメイクが大人っぽく仕上がります」(石丸さん・以下同)



オレンジは、落ち着いた肌なじみがよい色をセレクト。リキッドアイライナーをまぶた全体に引き、目尻は5mmほど自然に伸ばします。マスカラも同系色を使用。ここでは上まぶたにオレンジ系、下まぶたにコッパー系のアイカラーをふんわり入れていますが、省いてもOK。チークはオレンジ系をぼかし目元との統一感を出します。

目元にインパクトがある分リップカラーは控えめ。唇の色に近い、ツヤのあるレッド系リップでナチュラルに。

メタルフレームは、ゴールド系ならエレガント、シルバー系ならモダンな雰囲気に。こちらは一見ラウンドのように見えるけれど、実は多角形。柔らかさがありつつ、さりげなくヒネりを加えたファッション感度の高い1本。


ワントーンの「キュート」メイクを
表情豊かに
ワントーンの「キュート」メイクを
表情豊かに

「いわゆる"セルフレーム"と呼ばれるプラスチックのフレームは、適度な存在感があり、顔にメリハリが生まれます。キュートさもあるので、そこを生かしつつ、甘すぎないバランスを意識しました。おすすめはチークを効かせたワントーンメイク。簡単で今っぽさが出ますよ。今回はヘルシーなオレンジ系を使いましたが、甘めが好きならピンク〜レッド系、より自然な雰囲気が好みならベージュ系でまとめても素敵です」



メイクのポイントはチーク。オレンジ系のチークを、ほおの一番高い部分を濃く、そこから広めにのばしています。アイカラーとリップも同系色を使用。もっと簡単にしたいなら、アイカラーやチークなどマルチに使えるカラーを各パーツにふんわりぼかしてもOKです。


アイラインとマスカラはブラウン系を使用。リップカラーはシアーな質感で自然に仕上げます。

セルフレームはどこかリラックスした雰囲気が魅力。こちらは太めのフレームとニュアンスある多角形がトレンド感抜群。ソフトなデミカラーと大きすぎないサイズ感が女性に似合います。


抜け感のある鮮やかリップで
今どき「クール」顔
抜け感のある鮮やかリップで
今どき「クール」顔

「ここ最近トレンドとしても人気の"黒縁メガネ"は、かっちりした雰囲気を生かすのが素敵です。レッド系リップは間違いのない組み合わせですが、真っ赤だと強いので、ボルドー寄りの色みを選び、シアーな質感で抜け感を出すといいバランスに。今はメイクがつきづらい立体的なマスクも多いので、そういったマスクを取り入れれば、マスクを外した時も美しいメイクが完成します」



メイクの決め手はリップ。ボルドー寄りのレッド系リップカラーを、輪郭をはっきりとらずにのばします。ほどよいツヤ感と透明感があるタイプを選ぶのがポイント。

目元はブラウン系のアイカラーと、黒のアイライン&マスカラで陰影を強調。黒フレームは目元に適度なインパクトが出るので、より簡単にしたいなら「眉を整えて軽くマスカラをつける」といったミニマルなメイクでもバランスよく決まります。

"メガネっぽさ"が強く出る黒フレームは、それを生かしたメイクを楽しんで。上部がやや角ばった「クラウンパント」と呼ばれる形や、両端に隙間を持たせた凝ったディテールが目を引く技ありの1本は、さらりと掛けるだけでしゃれた雰囲気に。


ネイルとの色合わせを
「ポップ」に楽しむ
ネイルとの色合わせを
「ポップ」に楽しむ

「この春夏、一大トレンドになりそうなカラーレンズのメガネ。掛けるだけでおしゃれですが、1歩進んだヘアメイクとのコーデとして、ネイルとの色合わせを楽しむのはいかがでしょう?メガネを直す時など、顔まわりに手がきた時にとても印象的です。JINSは今季たくさんのカラーレンズが出ていますが、特にこのラベンダーは女性にとても似合うと感じました」



色の展開が豊富で、発色が美しいネイルカラーは、カラーレンズとのコーディネイトに最適。同系色で揃えるほか、「ネイビー系のレンズ×オレンジ系ネイル」や「グリーン系レンズ×イエロー系ネイル」など、コントラストを効かせた色合わせもおしゃれ。


カラーレンズのメガネの場合、レンズの濃度によって目元の見え方が変化。ファッション性が高く、普段使いに便利な「ライトカラー」の場合、レンズの発色は淡いのでアイメイクもきれいに映えます。ブラウン系のアイカラーや黒のアイライン&マスカラで陰影をつけるメイクがきれい。リップはラベンダーと相性のよいピンク系。

フレームはカラーレンズの存在感を引き立てる、ミニマルな細身タイプを選択。素材は軽くしなやかなβチタンで、ラウンドを少しつぶしたようなニュアンスある形が洗練された印象。カラーレンズはパープル系。エレガントな雰囲気で、意外と合わせる服を選ばない使い勝手のよい色です。
ここ最近、女性誌などでも頻繁に特集される「メガネ×メイク」の特集。メガネがファッション小物の一部になっている今、旬のメイクと組み合わせれば、よりおしゃれの完成度がアップ。お出かけも楽しくなりそうです。
今回重視したのは、あまり難しくなく、手持ちのメガネやコスメを使ってできること。石丸さんのヘアメイクはさすがプロ!の仕上がりですが、もっとカジュアルに取り入れても素敵に仕上がります。写真やプロセス紹介を参考に、ぜひ実際に試してみてください。

tel03-6812-9341)、その他スタイリスト私物

その他スタイリスト私物


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