JINS WEEKLY編集部のJ子です。
サーフィンに出かける際に、眼にもきちんと紫外線対策をなさっていますか。肌に日焼け止めを塗っているから紫外線対策は万全と思っていると、無防備な眼に思わぬダメージを受けてしまう可能性があります。
今回はサーファーの方に知っておいていただきたい紫外線によるリスクと、サーフィン用サングラスの選び方についてご紹介します。
1.サーファーが知っておくべき紫外線の健康リスク
2.紫外線対策は眼が重要!サーフィン用サングラスの選び方
紫外線カット率
サイドからの紫外線を防ぐフレーム
色の濃いサングラスは高い紫外線カット率が必須
3.サングラスと目薬でサーフィン後も眼のケアを
4.まとめ
1.サーファーが知っておくべき紫外線の健康リスク
屋外では紫外線に注意が必要と言われていますが、それは日焼けをするからという理由だけではありません。実は無防備な眼に大量の紫外線が入った場合も、眼病やアレルギーの誘発、皮膚の老化や炎症などのリスクが高まるため注意が必要なのです。
特に海では、空から降り注ぐ紫外線のほかに、砂浜から25%、水面から10~20%の照り返しによる紫外線があるとされています。アスファルトからの照り返しが10%ほどであることを考えると、倍以上の数値です。
海辺では直射日光に当たる時間も長いため、きちんとした対策をしておかないと、想像以上の紫外線を浴びることになってしまいます。
サーファーに多い眼病として瞼裂斑(けんれつはん)や翼状片(よくじょうへん)、白内障などがありますが、どれも紫外線が大きく関係していると言われています。強い照り返しから眼を守るためにも、海に出る際にはしっかりと紫外線対策を考えることが大切です。
2.紫外線対策は眼が重要!サーフィン用サングラスの選び方
海辺の強い紫外線から大切な眼を保護するためにも、サーフィンに行く時には必ずサングラスをかけることをおすすめします。紫外線は夏場だけではなく、冬場でも降り注いでいるため、サングラスは季節を問わず必ず準備しておくようにしましょう。
ここでは紫外線対策に注目した、サーファー用サングラスの選び方について紹介していきます。
紫外線カット率
紫外線対策としてのサングラスを選ぶ際に、基準にしたい数字のひとつが「紫外線カット率」です。これは文字通り紫外線をカットする割合を示していて、数字が大きくなるほど紫外線を通しません。サーフィンで使用するのであれば紫外線カット率は99%以上のものを選ぶようにしましょう。
似たような数値に「紫外線透過率」がありますが、こちらは紫外線カット率とは反対に紫外線を通す割合を指すため、数字が低ければ低いほど紫外線を通しにくくなります。紫外線透過率からサングラスを選ぶ時には紫外線透過率1.0%未満のものを選ぶのがおすすめです。
紫外線をカットする基準として一番厳しいとされている規格が、オーストラリアで新しく設定された「UV400」です。これは地表に降り注ぐ波長400nmまでの最も強い紫外線であるUV-Aをカットできることを意味します。
サーフィン用サングラスを探す際にはこれらの数字を確認して、できるだけ紫外線をカットするものを選ぶようにしてください。
サイドからの紫外線を防ぐフレーム
しっかりサングラスをかけていても、上や横のわずかなすき間から紫外線が入ってきてしまいます。眼に受ける紫外線の影響を最小限にするためには、ゴーグル型やグラスが大きいもの、ツルの幅が広いものを選ぶようにすることがおすすめです。
またせっかくサイドからの紫外線を防ぐタイプのサングラスをかけていても、フィットせずにずれてしまっては意味がありません。サーフィン用のサングラスを購入する際には、紫外線をできるだけ防ぐよう、顔の形にしっかりフィットするものを選びましょう。
色の濃いサングラスは高い紫外線カット率が必須
色の濃いレンズのサングラスは、色が薄いものよりも紫外線を防いでくれるように思いますが、実はそうではありません。
色の濃いサングラスをかけると、視界が暗くなるため瞳孔が開きやすくなってしまうので、より多くの紫外線を眼に受けてしまう可能性があるのです。そのため、色の濃さではなく紫外線カット率の高いレンズを選ぶようにしましょう。
なおサングラスにはほかにも、反射光をカットする特殊なフィルムでギラギラした光が眼に入ることを防ぐ偏光サングラスなどもあります。サーフィンに出かける時には、できるだけ眼が疲れないサングラスを選ぶようにしてください。
3.サングラスと目薬でサーフィン後も眼のケアを
海辺で浴びた紫外線は、眼の中に少しずつ蓄積されていきます。サーフィンなどで大量に紫外線を浴びる習慣がある人は、日ごろから紫外線対策を怠らないことが大切です。
サーフィンに行かない日でもサングラスやUVカットメガネを利用し、サーフィンで強い日差しを眼に浴びたあとにはUVケア用の目薬を差すなどまめなケアをするようにしましょう。
また海から帰ったあとに眼が腫れてきた、眼が痛いなど違和感を覚えた際には、眼病を防ぐためにも早めに眼科で相談するようにしてください。
4.まとめ
眼から強い紫外線を浴び続けると、眼病やアレルギーが誘発されるリスクが高まります。陸地よりも反射による紫外線が多い海に出ることが多いサーファーの方は、常にサングラスをかけるなどして眼を守ることが大切です。
サングラスを選択する場合は、色の濃いものよりも紫外線カット率の高いものを選ぶようにし、顔にフィットするかを確かめて購入しましょう。紫外線対策に適したサングラスをかけたうえで、サーフィンを楽しむようにしてください。

JINS WEEKLY 編集部J子
JINS歴10年。メガネ保有数45本のメガネフリーク。現在はAirframeシリーズを愛用中。