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ヴィンテージメガネの魅力とは?デザインや相場、取り扱い方法について解説

2023.02.14

コレクターが多い注目のヴィンテージメガネについて、メガネ好きの中には気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ヴィンテージメガネの特徴や魅力、取り扱いなどの基礎情報、およびヴィンテージ感のある手軽に楽しめるおすすめメガネについてご紹介しています。



ヴィンテージメガネを知っていますか?



ヴィンテージメガネとは

近年、メガネ業界ではクラシックブームが続いています。
それにより、老舗メーカーやヴィンテージメガネに関心を持つ方も増えています。

ここでは、ヴィンテージメガネの定義についてご紹介します。
ヴィンテージメガネとは、1950年代〜1980年代あたりの年代に製造されたメガネなどを指すことが多いです。1950年代より以前のものは、ヴィンテージではなくアンティークとカテゴライズされる事もあります。

保存状態やデッドストック、使用している素材によってはヴィンテージのメガネフレームでも問題なく使用できる、コンディションの良いものも存在します。
ただし、保存状態が良くてもレンズ交換やフィッティングなどの調整、メンテナンスケアなどの取り扱いが難しいものがあるのも事実です。



ヴィンテージメガネの起源

メガネの起源としては、イタリアで誕生したとされており、1800年代ごろには貴族など一部の限られた人のみ使用できるアクセサリーのような存在でもありました。
1860年代ごろに産業革命を経て、一般大衆向けにもメガネを作るようになったことは一つのターニングポイントになっています。それによって製造方法や販売規模などが大きく変わり、一点ものとして作られる工芸品のような扱いから、大量生産される現在の工業製品としての位置付けへと進化を遂げます。

ヴィンテージのメガネの定義は少し前までは1950年代〜1980年代ごろの製品をイメージして指していましたが、最近では2000年より前のものも広義でヴィンテージメガネと呼ぶ場合もあるようです。




ヴィンテージメガネの特徴やメリットは?



生産数が少ない希少性

ヴィンテージメガネやアンティークのメガネの多くは、工芸品のように一点もので手作りされているものもありました。
今のように量産されておらずアクセサリーとしての価値も高く、その希少性に魅力を感じるヴィンテージメガネファンの方も少なくありません。
また、素材の供給や工芸品としての製造の手間暇、世界情勢の影響などもあり、製造数が限られているヴィンテージメガネなどもあるので、中には世界に数本しかつくられていないフレームを探し求めるコレクターの方もいるようです。



今とは異なる素材や構造

現在は技術の発展などもあり、人工素材や金属加工の技術向上によって以前にはなかったようなフレームも増えています。
一方でヴィンテージメガネには、現在では取り扱うことのできない貴重な天然素材を使用しているなどと、時代の変化によって今後製造されることのないフレームも存在します。
ガラスレンズに耐えうる厚みや重厚感のあるフレーム、天然のべっ甲やバッファローホーンなどワシントン条約で規制される以前の貴重な天然素材など、時代背景の影響を受けて今となっては貴重なフレームもあります。



時代を象徴するデザイン性

ヴィンテージメガネの特徴や魅力の一つとして、作られた時代に応じたファッションの特徴などが如実に反映されていることです。
工芸品やアクセサリーのような位置付けで作られていたヴィンテージメガネには、繊細な彫金や細工が施されていたり、年代を象徴するような大胆なデザインやファッションの時代性が現れていたりと、アートのような価値を見出すことができ、時代のストーリーを感じさせるロマンがあります。



量産ではないからこその価値

ヴィンテージメガネの中で、工芸品やアクセサリーの位置付けで扱われていた頃の製品には、金銀などの装飾や宝石などが用いられ、宝飾品としての価値も持ちます。
また年代によっては惜しみなく贅沢な素材を用いていたり、モードを極めたハイブランドの量産されない希少なフレームなども存在します。
そのため、素材やコンディションによる差はあるものの、現在でも高価な価格で取引されるものもあります。




ヴィンテージメガネはどんなデザイン?



ウェリントン

ヴィンテージメガネの代表的なデザインの一つに、ウェリントンタイプのフレームがあります。下辺の短い台形のようなシルエットが特徴です。
近年のクラシックフレームの流行を牽引する、ブームのきっかけとも言えるデザインです。
1950年代ごろにアイビーリーグで流行し、現在ではトラッドなファッション以外にも合わせやすいと大流行している人気のデザインです。
従来のスクエアフレームとの違いは、台形のシェイプに加えてブリッジ部分がキーホール(鍵穴)のようなカッティングになっているなどと、よりクラシカルなディティールを取り入れたものが多いです。



ボストン

ウェリントン同様に、クラシックデザインのリバイバルで人気が再燃したのがボストンタイプのデザインです。
丸みを帯びた逆三角形のデザインで、1930年代ごろにアメリカンオプティカル社が大流行させたという流れを汲みます。その後もボストンフレームを主力とする老舗のメガネメーカーが多く生まれています。
海外の映画俳優などにも愛用者が多く、手軽にレトロな雰囲気や流行りのクラシックファッションを楽しみたい方にもおすすめです。



ラウンド

レトロなメガネを想像する時に一番に思い浮かぶのは、丸メガネではないでしょうか。
白黒映画に出ていた往年の俳優や、教科書に載っていた偉人など、昔の人といえばラウンドタイプのメガネを愛用している方が多いです。
1920年代〜1930年代ごろに大流行し、ロイドメガネと呼ばれることもあります。
素材はアセテートやセルロイドなどの他、メタル素材でも作られています。
鼻先に乗せる一山タイプなど鼻パッドの形状が今とは異なっていたり、テンプル部分の引っ掛ける形状が特徴的であったり、ヴィンテージメガネと現在の復刻デザインでは構造が異なることも多いです。

流行りのメガネについてご紹介!トレンドのフレームや年代別メガネ選びのポイントを解説 >




ヴィンテージメガネの日々の取り扱いは?

素材や構造、保管コンディションや年式などによっては取り扱いが難しいこともあるヴィンテージメガネですが、日々の取り扱いではどのような点に気をつければ良いのかをご紹介します。
代わりのきかない希少なフレームであれば尚更、壊さないように取り扱いに注意したいと考える方も少なくないでしょう。



日常での取り扱い方

コンディションにもよりますが、基本的には日常での取り扱いは一般的な普通のメガネと大きくは変わりません。
ただし、年代が経過していたり、修理交換パーツなどが存在しないこともあるので、普段以上に丁寧に取り扱うように心がけましょう。
ヴィンテージメガネに限ったことではありませんが、メガネのかけ外しは両手で行い、負荷による歪みなど故障の原因を作らないように注意しましょう。



メンテナンスの方法

ヴィンテージメガネのメンテナンスは、取り返しがつかなくなる前に専門店へ相談することをおすすめします。ただし、相談はできても受け付けてくれる店舗は少ないと考える方が賢明です。
例えば、セルが白く変色してしまった場合には、バフで研磨する修理メンテナンスなどを行うこともありますが、ヴィンテージメガネの場合にはそういった対応ができないこともあります。竹やべっ甲など水洗いができない天然素材などもあります。

また、我流でメガネクリーナーを使ったり超音波洗浄機に入れたりといった自己流の判断もおすすめできません。ネジ締めなどの作業も我流で行うとフレームに負荷がかかることもあるので、ヴィンテージメガネのメンテナンスには細心の注意が必要です。



保管時の注意点

ヴィンテージメガネに用いられていたアセテートやセルロイドの中には、乾燥や経年劣化で硬く縮みが発生しているものもあります。
箪笥などの木工製品でも起こる繊維の縮みは、保管状況の影響を受けやすいです。

ヴィンテージメガネを保管する場合には、高温多湿や直射日光を避けた暗所に、メガネケースに入れて保管するなどの方法がおすすめです。




ヴィンテージメガネの相場は?

メガネに限らずヴィンテージや古着は、価格帯がピンキリな印象を抱かれますが、ヴィンテージメガネの場合は基本的に高価格帯のものが多い傾向にあります。

プレミアがついて価格が10万円をゆうに超えるようなものもあれば、元々の販売価格が高価なものも多いのが特徴です。
また、比較的製造本数が多かった品番だとしても、保管状況の良いデッドストックなのか、使用感のあるコンディションなのか、限定や人気カラーか否かなどによっても価格相場は異なります。

また、インポートのヴィンテージメガネではブランドやメーカー、国や年代などによっても価格帯が異なります。




手軽にヴィンテージ感を楽しめるおすすめメガネ

価格帯やメンテナンス、取り扱いのデリケートさなどから憧れはあるものの一歩が踏み出せないという方には、ヴィンテージ感あるデザインのメガネフレームを選ぶのもおすすめです。
ヴィンテージメガネのような雰囲気を手軽に楽しめるのは、魅力的と感じる方も多いです。



セル素材の丸メガネ

JINS CLASSIC Bold / UCF-22A-170 / ¥9,900>

ロイドメガネとも呼ばれる丸メガネは、ヴィンテージメガネといえばでイメージされやすいメガネの一つです。
本来のヴィンテージメガネの丸メガネでは、一山と呼ばれる鼻パッドのない鼻先に乗せる構造のものが主流でした。
しかし、アジア人の場合にはズレが発生することで、見え方に影響してしまうこともあり、ヴィンテージ風メガネでは鼻パッドが備えられているものが多いです。



クラウンパント

JINS CLASSIC Slim / UCF-22A-184 / ¥9,900>

人気のボストンタイプのフレームに似た系譜のクラウンパントは、ボストンのようなクラシックな丸みや、直線的な細部のシェイプとのコントラストなど、さりげなくこだわりを感じさせるデザイン性の高さが魅力です。

人と被りにくいこだわりのおしゃれなメガネを楽しみたい方にもおすすめです。
オトナ女子のカジュアルコーデや、こなれ感のあるミックスカジュアルを楽しみたいおしゃれなメガネ男子からも人気の高い、注目のデザインです。



サーモントブロー

JINS CLASSIC Slim Combi / UMF-22A-171 / ¥13,900>

フレームの上部はセル、下リムはメタルのサーモントブローは、知的でシック、高級感のある落ち着いた雰囲気が魅力です。
元々ヴィンテージメガネでも人気のあるデザインですが、近年のクラシックメガネブームのリバイバルで、ハイブランドや老舗メーカーがデザインを復刻させた流れもあって人気が再燃したデザインです。
フォーマルな装いにもカジュアルなコーディネートにも意外なほどに合いやすく、おしゃれ上級者のこなれた着こなしに仕上げてくれます。



コンビネーションのボストン

JINS CLASSIC Slim Combi / UCF-22A-190 / ¥13,900>

手軽にヴィンテージ感を楽しめて、トレンドコーデにも合わせやすいデザインといえば、コンビネーションデザインのボストンフレームもおすすめです。

シンプルなコーディネートに合わせても存在感があり、着こなしのアクセントにもおすすめです。テンプルが華奢な印象で、重たい印象になりにくいので、伊達メガネとして取り入れるおしゃれ女子や、レンズ交換をしてサングラスの仕様にするこだわり男子にも人気です。



華奢なヘキサゴンメタル

JINS CLASSIC Authentic Rim Metal / UMF-22A-204 / ¥9,900>

手軽に取り入れられてさらりと似合いやすいフレームとしては、華奢なメタルフレームも人気です。
あえて小ぶりなラウンドやスクエアのメタルフレームをカジュアルコーデに合わせて引き算バランスを楽しむなど、ファッション性の高さも人気です。
中でも、変形デザインのヘキサゴンタイプのメタルフレームは、地味になりすぎることもなくこだわりを感じさせるシックなモード感が魅力です。




まとめ

一点ものも多く愛着を持って愛用できるヴィンテージメガネは魅力的ですが、大事にしすぎて気軽にかけられないのは本末転倒。
憧れのヴィンテージメガネのレガシーを引き継ぐデザインの、ヴィンテージ風メガネでデイリーに愛用する選択もおすすめです。

JINSでもJINS CLASSICなどヴィンテージ感を楽しめるトレンドデザインのフレームや、ヴィンテージメガネ同様にこだわりの製法で作られた国産フレームなどもあります。JINSでお気に入りの一本を見つけてみるのはいかがでしょうか。

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【Staff credit】「JINS Editorial Department」(JINS編集部)

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