室内ではクリアなレンズなのに、紫外線量の多い屋外では色が濃くなりサングラスに変化。そんなユニークな特性を持つ「調光レンズ」をご存知ですか? 実際に使ってみると非常に便利で、不思議な色変化になんだかワクワク。この記事では、未体験の人には謎が多い「調光レンズ」についてのあれこれをQ&A形式でご紹介します。

そもそもどうして色が変わるの? 実際にどのように変化するの?

そもそもどうして色が変わるの? 実際にどのように変化するの?

レンズを特殊な素材でコーティングしているから。色の変化は動画をチェック!

レンズを特殊な素材でコーティングしているから。色の変化は動画をチェック!
室内ではクリアレンズなのに、屋外へ出すと紫外線に当たってだんだんと色が濃く変化! 再び室内に入れるなど紫外線を遮るとゆっくりと色が薄まり再びクリアレンズに戻ります。この不思議な変化の理由はレンズのコーティング。JINSの調光レンズは紫外線を当てると色の濃度が変わる素材で表面をコーティングしているのです。目安として、色が濃くなるのは数十秒程度、色が薄くなって完全にクリアに戻るのは数分程度かかります。
なお、コーティングの働きには紫外線量と気温が関係し、天気や季節によって色変化のスピードや色味は異なります。気温が高い夏は淡い色味、気温が低い冬は濃い色味になります。

どんな色があるの?

どんな色があるの?

JINSは全部で6色。"見える世界"がやや異なります

JINSは全部で6色。"見える世界"がやや異なります
レンズカラーは以下の6色。色により「見える風景の色変化が少ない」「色の影響で見え方や風景の印象が変わる」など、見え方に若干違いがあります。ここでは「かけた時のモノの見え方」のイメージをお伝えします。
色味の変化が少なく明度を下げる、"うっすら日陰の世界"


グレーのレンズは日陰に入った時のように全体の色調を均等に抑えるのが特徴。無彩色のため、見える風景の色変化はもっとも小さくなります。
自然にまぶしさを抑えつつクリアな、"セピアの世界"


グレーと並び、一般的なレンズカラーといえるのがブラウン。グレーと比べてわずかに黄味と赤味が入り、視界が暗くなりすぎず、自然な見え方です。
まぶしさを和らげつつ明るさを残した、"おだやかな世界"


ブラウンよりさらに黄味がかった、明るめの色調。まぶしさを抑える効果は弱めで、普段あまりまぶしさでストレスを感じない人や、適度に明るい視界をキープしたい人向きです。
色調差を抑えて目にやさしい、"リラックスできる世界"


グリーンのレンズは、明度・彩度・濃度、また青や赤といった色味を抑える効果を持ち、目にやさしい見え方といわれます。緑が強調され葉っぱや芝がきれいに見えるので、アウトドアやゴルフにも向いています。
まぶしさを抑え、ほんのり青みがかった"爽やかな世界"


ブルーのレンズは、まぶしさを感じやすい黄味を抑えた、爽やかな視界が特徴。青が強調され空がきれいに見えます。青すぎずグレーがかった色味なので自然な見え方です。
すっきりやわらかな空気感のある、"華やいだ世界"


グレイッシュブルーにわずかに赤味が加わり、華やぎとすっきり感が漂います。グレーの特性もあわせ持ち、レンズの色から受ける印象より自然な見え方です。
※写真はイメージです。

どんな時に使うのがおすすめ?

どんな時に使うのがおすすめ?

室内だと標準クリアレンズと同様の見え方。普段使いに便利です!

室内だと標準クリアレンズと同様の見え方。普段使いに便利です!


ユニークな特徴を持つ調光レンズは、ともすると「特別な事情を持つ人や、特殊な用途に向いている?」と思うかもしれません。ですが実際に使っている人の声を聞くと「クリアレンズと同様に普段使いしています」という声がほとんど。そして多くの人が「クリアレンズのように使えて、屋外でまぶしさを感じた時、サングラスにかけ替える必要がなく便利なレンズ」だと実感しています。
室内での仕事や家でくつろぐ時はクリアなメガネ、屋外でのサイクリングや旅行での街歩きなど、日差しがあってまぶしい時はサングラスと、シーンに適した状態に変化する調光レンズは、日常生活のほとんどのシーンで便利に使えます。
車のフロントガラスは紫外線カットコーティングされていることが多く、車内では色が濃くなりません。ドライブ時には適切な濃度のサングラスやドライブレンズが適しています。
急に暗い場所に入った時など、レンズの濃度が周囲の明るさに合わず見えづらい場合がまれにございます。

相性がいいフレームを選ぶコツは?

相性がいいフレームを選ぶコツは?

レンズの色と近い色を選ぶとまとまりがよくなります。

レンズの色と近い色を選ぶとまとまりがよくなります。
ひとつの目安として「近い色味同士の組み合わせはまとまりがいい」とされます。レンズとフレームをまとまり感のある色合わせにしておくと、服とのコーディネイトが考えやすく、おすすめです。
それぞれのレンズと相性のよいフレームは、第一に、レンズと「同系色」のフレームです。なおグレーは、ブラック系やシルバー系など無彩色を合わせるとしっくりまとまります。
その他の「近い色味」を判断するには色相環(下図)を参考に。例えば、オレンジに近い色味のブラウンやキャメルブラウンのレンズは、同系色のブラウン系のほか、隣の黄色系の色であるゴールド系のフレームがまとまりよく仕上がります。グレイッシュグリーンは、同系色のカーキやグリーン系のほか、ゴールド系や、ブラウン系のフレームと合わせるとしっくり。グレイッシュブルーやグレイッシュパープルは、近い色味、もしくは無彩色のブラックやシルバー系のフレームの方がまとまりよくなります。
JINSオンラインショップのバーチャル試着では、調光レンズを組み合わせた状態を確認することも可能。フレーム試着画面で、「LENS」→「COLOR CONTROL」を選べばOKです。


ブラウン系・ゴールド系が好相性

ブラック系・シルバー系が好相性
メガネユーザーの間でも、意外と"知る人ぞ知る"存在の調光レンズ。ですが実際に愛用している人からは、性別や年代を問わず「1本あると便利」という声が多く聞かれます。その便利さや、実際に選ぶ際の手がかりを、この記事で知っていただければ幸いです。