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リーディンググラスはコンタクトレンズと併用できる?正しい使い方を伝授

2021.03.16

JINS WEEKLY編集部のJ子です。
年齢を重ねるにつれて近くのものが見えにくくなったという方は、老視の可能性があります。コンタクトレンズを日常使いしていると気づきにくいですが、40歳前後で始まりやすいといわれています。老眼になると見えにくさを感じますが、うまく対処すればクリアな視界を確保することが可能です。今回は、コンタクトユーザーが老視になった時の対策と、リーディンググラスとコンタクトレンズの併用について解説していきます。





1.まずは知っておきたい老視のこと

最初に老視がどういった原因により引き起こされるのか、基本的な内容をおさらいしておきましょう。



老視とは?

老視とは、加齢により眼のピント調節機能が衰えることです。ピント調整は、眼の中にある「水晶体」という部分を、「毛様体筋」という筋肉を使用してカメラのレンズのように動かすことで行われています。水晶体は、遠くを見るときは薄く、近くを見るときは厚くなるように調整されますが、年齢を重ねるにつれて硬くなってしまいます。柔軟性を失うと思うように厚さを変えられず、ピントを合わせにくくなることで老眼が引き起こされる、というわけです。近くで見るより少し離したほうがよく見えるというのが、老視の典型的な症状です。



近視でも老視になりうる!

実は、近視の方も老視になりうることをご存知でしょうか。近視の方は、近くにピントが合っているので老眼になってもなかなか気づきにくいのですが、知らぬ間に進行しているといった方も少なくありません。コンタクトを装用していても近くが見えにくいようなら、老視の可能性を考えていいでしょう。近視だからといって老視は無関係ではないと知っていれば、症状に早く気づけます。



2.近視の人が老視になったときの4つの対処法

それでは、近視にお悩みの方が老視になってしまった場合、どのように対策すればいいのでしょうか?知っておきたい老視の対処法を見ていきましょう。



遠近両用メガネを使う

まずおすすめしたいのが、遠近両用メガネの着用です。遠近両用レンズには「遠くを見る用」「近くを見る用」の2つの度数が入っていて、視線を動かすと遠くも近くも良く見える構造になっています。老視になると「リーディンググラスを買わなきゃ」と思われるお客様も多いですが、リーディンググラスは近くをよく見るために使うアイテムですので、遠くがよく見えない近視のお客様にはあまり向きません。老視が気になったら、コンタクトから遠近両用メガネへの切り替えを検討してみましょう。



モノビジョンを取り入れる(※)

遠近両用レンズの見え方に慣れない、メガネを掛けることに抵抗がある、というお客様には、モノビジョンをおすすめします。モノビジョンとは、コンタクトレンズの度数を左右の眼で変える方法です。よく見える利き目では度数を強め、反対側は度数を落とすことで、両目で見たときに遠くも近くも見えるようにしていきます。左右で見え方が異なるため、慣れるまでに時間がかかる、斜位や斜視の方は取り入れにくいといった難点があるものの、老眼対策としては効果的です。ただし、自己判断で進めずに眼科医に相談しながら行うようにしましょう。



コンタクトレンズの度を落とす(※)

普段コンタクトレンズを使用している方が老視になった場合、コンタクトの度を下げるという対処法もあります。手元が見えやすくなる一方で、遠くは少し見えにくくなってしまいますが、読書が好きな方、仕事でよくパソコンを使う方、手元の細かな作業が必要な方には有効な対策のひとつです。




遠近両用のコンタクトレンズを使う(※)

近視と老視の両方に対応できる、遠近両用コンタクトレンズを使う方法もあります。一枚のレンズに近く用から遠く用の度数が入っており、近距離も遠距離もクリアに見られるのがメリットです。ただし、見え方が独特で慣れるまでに時間がかかるケースもありますし、通常の近視用コンタクトに比べるとお値段が張ってしまいます。



3.リーディンググラスとコンタクトレンズは併用できる?

先ほども申し上げた通り、老視の症状があるコンタクトユーザーのお客様には、リーディンググラスよりも遠近両用メガネをおすすめしております。リーディンググラスとコンタクトレンズの併用は不可能ではありませんが、コンタクトを装用した状態でリーディンググラスの度数を決めると、裸眼になった時に度数が合わなくなってしまいます。結局、コンタクト用と裸眼用の2つのリーディンググラスを準備しなければならず、手間やコストが余計にかかってしまうのです。老視が始まったら、これまでのコンタクトやメガネの使い方を見直す良いチャンスと捉え、メガネ専門店のプロや医師に相談しながら、自分に合ったアイテムや使い分けを探ってみましょう。



4.まとめ

加齢によって水晶体が硬くなり、ピント調整が難しくなる老眼ですが、近視の方は老視に気づきにくいといわれています。近視であっても老視になる可能性はありますので、近くが見にくいと感じたら老眼を疑いましょう。もし老視の症状が出始めたら、コンタクトから遠近両用メガネに切り替えるのがおすすめです。コンタクトとリーディンググラスを併用するという手もありますが、コンタクト用と裸眼用の2つを購入する必要があり、あまり得策とはいえません。自分の眼の状態や生活環境に合わせて、メガネ専門店のスタッフや医師と相談しながら老視との付き合い方を考えてみてくださいね。


※ 老視は年齢や見えにくさによって対処法は様々です。「最近見えにくい、老視かな?」と思ったら見え方について眼科医に相談しましょう。



JINS 渋谷店 スタッフ

JINS WEEKLY 編集部J子
JINS歴10年。メガネ保有数45本のメガネフリーク。現在はAirframeシリーズを愛用中。



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