JINS WEEKLY編集部のI美です。
サングラスを買おうといろいろ調べてみるとカラーレンズがでてきて、何が違うの?と思ったことはありませんか?今はほとんど違いがなくなっているのですが、使う目的によっては小さな差が使いにくさにつながることもあります。
そして、バリエーションが多いカラーレンズならではの楽しさもあるので、選び方もぜひ押さえておきましょう!
今回はカラーレンズとサングラスの違い、カラーレンズの楽しみ方を解説していきます。選ぶときの参考にしてくださいね。
カラーレンズとサングラスの違いは何?
カラーレンズとサングラスの違いは何でしょう?どちらも「色付きのメガネ」という点で大きな違いはないように見えますよね。
今ではほとんど同じものとして扱われていますが、これまでカラーレンズとサングラスは「かける目的」と「物の見え方」に大きな違いがありました。
1:かける目的
サングラスは「まぶしさと紫外線を防ぐ」ことを目的にした濃い色と目を囲むような大きなフレームが特徴。屋外で使う前提なので、日差しがない場所では視界が暗く室内や夜間の外出には向かないものがほとんどでした。
一方、カラーレンズは「日常のおしゃれを楽しむ」目的で豊富なカラーと普段使いに馴染む薄いレンズカラーが中心。視界が明るくて室内でも使いやすい反面、屋外のまぶしさには対応できないこともありました。
しかし最近はサングラスもカラーレンズも、レンズカラーや濃度が豊富に選べて、十分な紫外線カット率が確認できればUV防止効果も変わりありません。同じものとして扱うメガネ専門店も増えています。難しく考えずに、目的や好みに合ったものを選べば大丈夫です。
強いて言うなら、「フレームとレンズの形状」に違いがあるので、悩んだときはそこに注目してみましょう。
サングラスは日差しが入りにくい大きなフレームやカーブかついたレンズが多く、カラーレンズは長時間かけても疲れにくい普通のメガネのフレームとフラットなレンズになっています。いつどんなふうに使いたいのかを考えて、自分にぴったりなものを選んでくださいね。
2:物の見え方
サングラスの場合には、眩しさを抑えることによって光のギラつきが抑えられるといった、紫外線と日差しへの対策が主たる目的とされます。
カラーレンズの場合には、一般的に想像されるような濃い色のサングラスの他に、薄い色の色付きメガネも含まれます。
例えば、パソコン作業などで光を和らげてくれるような薄いブラウン系のカラーレンズや、色のコントラストを高めてくれる黄色系のカラーレンズなど、物の見え方に対する作用を期待した選び方もあります。
色付きメガネ(カラーレンズ)と混同しやすいメガネとの違い
色付きメガネ(カラーレンズ)と混同しやすいメガネの種類として、サングラスなどに用いられる偏光レンズや調光レンズなどの機能性レンズがあります。
一般的なサングラスや色付きメガネにはない特徴を持ちます。
偏光レンズは、眩しいと感じやすい照り返しなどの乱反射の光を取り除いて、自然光のみを通し、視界をクリアにします。
視界のチラつきを抑えて視認性をあげ、目を保護してくれる性能を持ちます。
また、アスファルトの照り返しやビル街のガラスの反射や、雪や水面のギラつきなどを抑えてくれるので、スキーや釣りなどのアウトドアシーンからタウンユースまで便利と人気です。
調光レンズは、紫外線の量が増えるとレンズカラーが濃くなり、少なくなると薄くなる、屋内と屋外でレンズの色が変化するレンズです。
屋内では透明のメガネのように見え、屋外ではサングラスのように見えるのが特徴です。
度付きのメガネと度付きのサングラスを使い分けて2本持ち歩く必要がありません。またショッピングやカフェなどで屋内に入った場合、そのままでも過ごしやすいのが特徴です。
調光レンズの寿命や買い替えのサインは?長く使うために心がけたいこと >
カラーレンズは濃さで役割が変わる?濃度別おすすめの使い方 >
カラーレンズの選び方
カラーレンズの選び方次第では、相手にあたえる印象や、色の性能やレンズの機能性による見え方への影響など、さまざまな変化が起こります。
ここではそんなカラーレンズの選び方のポイントと特徴を解説します。
1:色の濃度
カラーレンズは濃度により役割や印象が変わります。
濃い色調のレンズは遮光効果が高いのでサングラスとして向いています。
また濃度が高いと、どんな色でも落ち着いてかっこよくクールな印象になります。
眩しさを抑えたい際にもおすすめです。
反対に、淡い色調は普段使いにぴったりです。
瞳が見えるので表情が伝わりやすく、不審な印象にならないので人と話すときの印象も悪くありません。
さらに、淡い色調のカラーレンズはメイクのコントロールカラーと似た働きをするので、コーディネートのポイントのひとつにするとオシャレ度もアップしますよ。
例えば、老眼鏡など目元の皺も拡大されてしまう場合には、ピンクやラベンダー系で目元をふっくらと明るく見せて、光で皺をとばして目立たなくさせるといった取り入れ方もあります。
2:機能性
カラーレンズはカラーレパートリーだけでなく機能も豊富で、ミラーコーティングを施したミラーレンズや、紫外線量によって色が変化する調光レンズなどもあります。
ミラーレンズは周囲から目元が見えづらくなり、鏡のように光を反射して日差しのまぶしさを抑えてくれます。
調光レンズは紫外線が当たることで、レンズの色が変わるので屋外ではサングラス室内は普通のメガネとして使えます。1本でメガネとサングラスの両方の機能をそなえているので、かけかえが不要で便利です。出入りが多い仕事や荷物が多い人にはうれしい機能ですよね。
3:着用シーン
着用シーンに応じたカラーレンズの選び方については、使用する状況と環境下で厳密には異なります。
例えばデザイン系やファッション系など、繊細な色の変化もしっかりと把握しなくてはいけない状況では、レンズによって見え方の影響が出てしまうカラーレンズはおすすめできません。
しかし、運転や外回りなど、紫外線や眩しさの影響を受けやすい状況下であれば、サングラス同様にカラーレンズの効果も有効といえます。
ただし、ビジネスシーンによっては、表情のわかりづらいカラーレンズは不適切とも捉えられかねないので注意が必要です。
一方で、クリエイターの方など周りを気にせず集中して作業をしなくてはいけない方には、集中力を高める意味でもカラーレンズはおすすめです。また、視線を感じ取られたくないスポーツ選手にはミラーレンズや視認性を高めてくれるカラーレンズもおすすめです。
【色別】色付きメガネ(カラーレンズ)の効果と楽しみ方
色付きメガネ(カラーレンズ)の楽しみ方は、お好みのフレームとレンズを組み合わせて自分好みのオリジナルを作れる自由度の高さや、コーディネートに合わせたファッション性です。色と濃度、機能を考えながら楽しんで作りましょう!
また、色によって顔映りや「かけたときの印象」の使い分けもできて、「見え方」に与える影響も異なりますので、色別の特徴を参考に選びましょう。
グレー系
無彩色のグレー系はスタイリッシュで都会的な印象になります。メイクやファッションの邪魔をせず、コーディネートにもあわせやすいです。顔の彫りを深く見せて、表情がキリッと引き締まって見えることも。視界がナチュラルなので色味の違和感が苦手な人にもおすすめです。
ブルー系
涼やかでクールな印象を与えるブルー系は夏にぴったりのカラーです。肌の黄ぐすみを目立たなくさせて透明感がでるので、美肌効果が期待できます。黄色い光のまぶしさを効果的に抑えられるのでドライブにもいいですよ。
ブラウン・ベージュ系
一般的なカラーで初心者でも取り入れやすいのがブラウン・ベージュ系です。肌なじみがよく、ソフトな印象が与えられます。コントラストがついて視界がハッキリする効果もあります。
イエロー・オレンジ系
イエローは、明るさを保ちながら眩しさを和らげ、またコントラストを高めてくれるので、クレー射撃などのスポーツやバイクなど、特定の状況下でも人気の高いレンズカラーです。
また、明るくヘルシーでおしゃれな雰囲気も演出できるのはオレンジのレンズです。コンプレックスになりがちなシミ・そばかすを目立ちにくくして、表情もパッと明るく見せてくれます。視界はクリアで過ごしやすいので日常使いにもおすすめです。
グリーン系
グリーンは肌のくすみや赤みを目立ちにくくして、ハツラツとした若々しい印象にしてくれます。裸眼に近い見え方で目が疲れにくいともいわれています。旅行やアウトドアでメガネを使いたい人はぜひお試し下さい。
ピンク・レッド系
ピンクやレッドなど赤みのある色合いは、肌に血色感をプラスしてくれます。肌艶よく、健康的に見せてくれます。上品さが欲しいのなら薄いピンクやラベンダーにするといいでしょう。遮光効果はあまり高くありませんが、視界が明るいので普段使いにも向いています。
まとめ
カラーレンズとサングラスは、デザインや機能の幅が広がったため、今は明確な違いがなく、ほとんど同じものです。ただし、使用目的が違うのでフレームやレンズの形状は少し異なる場合があります。
サングラスは日差しから眼を守るのが主な目的なので、目元を覆う大きなフレームとカーブしたレンズが多いです。一方、普段使いが目的のカラーレンズは、通常のメガネのフレームでレンズもフラットな形のものがほとんどです。いつどこでかけるのかを考えてから選ぶとよいでしょう。
また、カラーレンズは色や濃度、レンズの機能も豊富です。上手に組み合わせて自分だけのお気に入りを作りましょう!
JINS WEEKLY編集部 I美
JINS歴5年。メガネ保有数22本。主にダテメガネとコンタクトを併用。