メガネを購入する際、どのくらいの費用が必要なのか気になっている方も多いのではないでしょうか?ここでは相場となる価格や、値段を左右する要因、レンズの違いなどについて解説します。
メガネの価格相場はどのくらい?

メガネの平均的な金額相場は、平均しておおよそ2万円ほどです。もちろん、選ぶフレームやレンズの種類によっては相場から大きく増えることもあります。
この場合の相場は、「単焦点レンズ+フレーム」の一式価格を想定しています。遠近両用などの「累進多焦点レンズ+フレーム」の一式価格の場合には、1.5〜2倍ほどの価格になることが多い傾向にあります。
一般的にはレンズは非球面などの設計の違いや、屈折率など薄さの違い、メーカーやコーティングの違いで金額設定されています。度数が強くなるとどうしてもレンズの厚みが出やすく、薄型に仕上げようとすると設計や屈折率の選択で高額なレンズ代になりやすいものです。
また、カラーレンズや偏光レンズ、度付きサングラスなどの場合にも価格が変わります。一方で、メーカー直営などの店舗の多いメガネ量販店の場合には、レンズ代込みでの安価なフレーム価格も増えています。
また、自社での一式購入の場合と、持ち込みフレームのレンズ交換との場合でも料金に違いが出ることがあります。この場合には、技術加工料などがレンズ代に含まれている可能性があります。
値段が変わるのはなぜ?メガネの価格に差が出る理由

メガネの価格に差が出る理由や、販売店によって値段が変わる仕組みを解説します。メガネの価格帯の差は、主にレンズやフレームの質と機能、製造コストやメーカー直販か仕入れ販売かなどの違いから生じています。
①レンズ
メガネのレンズには機能や設計の違い、薄さに関わる屈折率、コーティングなど様々なレパートリーがあります。また、メーカーも多数存在します。
それらに種類や品質の違いなどもあり、メガネ販売店による取り扱いの違いや、希望する用途や薄さ、コーティングなどによっても価格差が生まれます。
JINSの場合は全てのレンズに歪みの少ない「薄型非球面レンズ」を採用し、屈折率は1.60/1.67/1.74/1.76とあり1.74まで追加料金なしで選べます。※オプションレンズは除く
②フレーム
レンズ同様に、フレームも品質や素材、メーカー直営か否かなどでも価格が異なります。
また、洋服などと一緒で、ブランドものかノーブランドかによっても異なります。この場合のブランドとは、デザイン面でのブランドに加えて、セルやアセテートなど素材メーカーにもブランド価値を持ちます。
また、フレームに用いられている素材が金やべっ甲など高級な素材の場合にも価格に影響が出ます。メガネは精密な構造なので、素材だけでなく製造コストによっても価格が変わります。
③視力測定やスタッフの技術料
メガネの多くは、一人ひとりの度数や黒目の位置、瞳孔間距離などのデータに基づいてオーダーメイドで作られます。また、スタッフがマンツーマンでカウンセリングや視力測定、加工作業、かけ心地の調整などを行います。レンズ加工の仕上げや調整は人の手で行いますので、本来であれば技術料が発生してもおかしくはありません。そのため、スタッフの技術料や工賃などが価格に含まれる場合があります。
しかし、自社製品や仕入数などで本体価格を抑えていたりする場合には、それらの測定や工賃などをサービスで行う店舗もあります。別途価格がかかるケースもありますので、各販売店や店舗への確認が必要です。
メガネのレンズの種類とそれぞれの違い

メガネのレンズには設計や機能など種類が様々です。それぞれの特徴や違いについてご紹介します。
見え方の違い
単焦点レンズの特徴
単焦点レンズとは、1つの補正機能を有するレンズのことを指します。焦点が1点に限定されるため、単焦点レンズの場合は1枚のレンズに1つの度数を持ちます。
遠視用、近視用、乱視用、老眼用など一つの見え方のみ補正する目的で主に用いられます。
例えば、老眼は手元のものを見るために使用されるので、老眼鏡を使って遠くの文字などを見ようとするのは目的が異なります。
一方で、単焦点レンズのメリットは視野が広く見えやすい点です。レンズ越しに自然にモノを見るだけで補正されますので、視線の動かし方など難しいコツは不要です。
メガネの単焦点レンズとは?累進レンズとの違いや向いている人 >
累進多焦点レンズの特徴
累進多焦点レンズの特徴は、単焦点レンズが一つの焦点しかないのに対し、累進レンズは2つの焦点があることです。
累進レンズは、1枚のレンズで2つ以上の見え方を補正できます。例えば、遠近両用レンズの場合、レンズの上部と下部では見え方が異なります。遠くから手元まで見えるように度数の補正が累進するように設計されています。そのため「累進レンズ」「累進多焦点レンズ」とも呼ばれています。
2本のメガネの役割を1枚のレンズで叶えてくれることがメリットですが、視界の端の歪みが気になったり、使い方に慣れるまでに時間がかかる場合もあります。
形状の違い
球面レンズの特徴
球面設計のレンズは名前の通り、レンズがカーブを描いています。そのため、特に強度数になると、クリアに見える範囲が狭まったり周囲が歪んで見えたりする方もいます。近視用は外側が厚い凹レンズ、遠視用は中心が厚い凸レンズになっています。
また、一般的に近視用のレンズは中心から遠いほど厚みが出やすく、球面レンズは特に外側と中心部分の差が大きくなります。フレームカーブの強いメガネやサングラスの場合、シルエットを崩さないためにも球面レンズや内面非球面のカーブレンズをあえて選択する場合もあります。
非球面レンズの特徴
非球面設計のレンズは、多くの場合レンズの片面または両面のカーブが非球面(フラット)になっています。球面設計に比べてベースカーブを浅くして、周辺部のボケや歪みが少なくなることが利点です。また、同じ屈折率の場合に、球面レンズに比べてレンズが薄くなるのもメリットです。
光学性能をあまり落とさずにレンズの厚みをやや薄く作れ、球面レンズと比べると目が小さく見えにくいこともあり、度の強い人やコンタクトレンズを常用している人にも好まれます。
JINSのクリアレンズは外側が非球面設計の非球面レンズが標準搭載となっています。
両面非球面レンズの特徴
両面非球面設計のレンズは、その名前の通り、両面が非球面のレンズです。外側と中心の厚みを抑えて作られていて、レンズが薄いことが大きな特徴です。歪みをあまり感じづらく見え方もクリアになる傾向なので、乱視が強い人や強度数の方にも好まれます。
どうしてもレンズが分厚くなってしまう方や、歪みを最小限に抑えてクリアな視界に近づけたい方におすすめです。
デメリットとしては、取り扱い店舗が限られていたり、店舗在庫がなく納期や料金がかかってしまうことです。
高いメガネレンズを選ぶメリットは?

球面・非球面
メガネのレンズ価格は販売店によって金額に差があります。「レンズってどれも同じじゃないの?なぜ高いの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、高いメガネレンズを選ぶことにはメリットがあります。
厚みや度数
球面・非球面など設計の違いや屈折率により、レンズの厚みが変わります。また、強度数などの特殊レンズの場合にも金額が高くなる傾向にあります。
厚みは気にしないから安いレンズにしたいと思っても、選ぶフレームによってはレンズの厚みが出過ぎて、フレームカーブやシルエットが崩れ、かけ心地にまで影響が出てしまう場合もあります。
機能
レンズには設計や屈折率の違いだけでなく、コーティングにも違いがあります。UVカットコーディングだけでなく、防汚防塵やくもりにくいコーティング、傷がつきにくいコーティングなどもあります。
結果的に耐久性がアップしたり、使用感や取り扱いのしやすさが向上することによって、QOLやコストパフォーマンスが上がったと感じる方もいるようです。
安いメガネレンズを選ぶメリットは?
手に取りやすい
安いメガネレンズを選ぶメリットは、その安価さから、手軽に手に取りやすいことです。「普段はコンタクトだけど旅行用に予備の度付きメガネを作ろう」「パソコン用のPCメガネを試してみたい」など目的や用途に応じて気軽にメガネを作れることは大きな魅力です。
目的別で色々試せる
安いメガネレンズは金銭的な負担が少ないので、色々と挑戦するのにもおすすめです。伊達メガネや色付きメガネ、クリアサングラスなども手頃な価格で挑戦できます。
また、オンとオフでメガネを掛け替えたり、イメージチェンジのために2本目のメガネでオシャレを楽しむのにもおすすめです。
JINSのメガネレンズへのこだわり
JINSでは全てのレンズに歪みの少ない「薄型非球面レンズ」を採用しています。屈折率は1.60/1.67/1.74/1.76とあり、1.74まで追加料金なしで選べ、レンズの厚みが気になる方にもおすすめです。※オプションレンズは除く

また、紫外線99%以上カットのUVカットコートや、反射防止コートも標準搭載されています。追加料金なしの標準レンズでも、種類やコーティングが充実していて、さらにオプションで自分好みにカスタマイズもできることは大きな魅力です。
同じ度数でもレンズはさまざま!JINSの"標準クリアレンズ"のこだわり >
自分に合ったメガネを探すならJINS

JINSには、自分に合ったメガネを探すためのサービスが充実しています。無料の視力測定も行っているので、度数の目安やレンズ選びの参考にもなります。
また、オンラインでも、AIが "あなたに似合うメガネ" ランキングを紹介してくれる「JINS BRAIN2」や、メガネをかけたままでバーチャル試着ができる「MEGANE on MEGANE」などがあります。
オンラインで購入したい場合、度数がわからなくても、「レンズ交換券」があるのでネット通販でもスムーズに買い物ができます。
「自分に似合う」メガネ選びをもっと楽しく簡単に!JINSの新サービス >
まとめ

レンズの種類の特徴や違い、高いレンズと安いレンズの違いなど、決めなければいけないことはたくさんあります。また、おうちでのリラックスタイム用、お出かけ用の勝負メガネと、TPOに応じて複数のメガネを使い分けるのも大切です。
度数や用途、合わせるフレームによって、適切なレンズを選べるよう購入時はスタッフにしっかり相談しましょう。