日々の生活に欠かせないパソコンやスマホですが、実は知らず知らずに目の疲労などが蓄積しているかも......。そんな時にはパソコン用メガネがおすすめです。種類の違いや失敗しない選び方をご紹介します。
パソコン用メガネ(PC用メガネ)とは?
パソコン用メガネとは、主にパソコンを使用する際により快適な見え方をサポートしてくれる機能のメガネのことを指します。
パソコンやスマホなどのデジタル画面からでる可視光線・ブルーライトには、視界のチラつきや目の疲れを起こす可能性があると言われています。
それらをカットする機能のレンズで、ブルーライトによる影響を軽減し、疲れ目などをサポートします。
パソコン用メガネの種類
ここではパソコン用メガネの種類とメリット・デメリットについてご紹介します。
パソコン用メガネの種類は大きく分けて2種類あります。「反射型(コーティング式)」と「吸収型(練り込み式)」です。
反射型
反射型(コーティング式)のパソコン用メガネは、レンズに特殊なコーティングを施しています。
従来のUVカットメガネは、高周波の紫外線のみ反射するつくりになっていました。
反射型のブルーライトカットレンズは、さらにその反射を強め、紫外線の次に高周波なブルーライトまでブロックできるようにつくられています。
レンズの色はほぼ透明で、一見して普通のメガネのように見えます。そのため、普段使いしやすいことがメリットです。色付きレンズは避けたい、より自然な見え方を優先したいという方におすすめです。
ただし、照明などの光も反射してしまうため、レンズの反射や、それに伴い視界の端でチラつきを感じる方も。また、吸収型(練り込み式)と比較すると、ブルーライトのカット率は低めであるとされています。
吸収型
吸収型(練り込み式)のパソコン用メガネは、レンズに薄い色がついています。薄い茶色やブルーグレーなどのカラーが入っていて、ブルーライトを吸収することで光の刺激から目を守るとされています。
目に入る光の色を物理的に変えるので、ブルーライトによる目の負担を軽減する、モニターフィルターのようなイメージです。
反射型(コーティング式)よりカットできる光の周波の幅が広く、より強力にブルーライトをカットできることがメリットとされています。また反射型(コーティング式)のように照明灯を反射しにくいこともメリットです。
事務作業やIT系など、長時間パソコン画面に向き合わなくてはいけない業務の方におすすめです。
デメリットとしては、色付きレンズなので顔にトーンがのって見えることや、デザインなど厳密な色味を重要とする作業には適していないことです。そのため、見た目を気にしなくても良い場合や自宅でのパソコン作業やタブレット視聴にもおすすめです。
ブルーライトカット率の選び方
ブルーライトとは?
ブルーライトとは波長が380nm~500nmの青色光で、紫外線の次に波長が短いのでチラつきやまぶしさを感じやすいのが特徴です。
ブルーライトは、パソコンやスマホなどのLEDディスプレイから多く発せられるため、長時間浴び続けると眼の疲れや痛みをもたらすことがあります。
太陽光にも含まれているので、朝にブルーライトを浴びると生活リズムが整うとされています。
しかし一方で、夜に寝る前などに、パソコンやスマホなど電子デバイスからのブルーライトを見ると、体内時計の働きが乱れ睡眠の質が悪くなったり眠れなくなったりすることがあるとされ、身体への悪影響が懸念されています。
ブルーライトカットは何%がおすすめ?
ブルーライトカットメガネは、目的や用途、使用シーンに合わせて選び方が異なります。パソコン用のメガネとして販売されている製品でも、ブルーライトのカット率はそれぞれ異なります。
例えば、JINSでは明るい場所で短時間パソコン作業をするなら25%程度をおすすめしています。明るい部屋でカット率の高いパソコン用メガネを長時間使い続けると、目が疲れやすくなるためです。
むやみやたらにブルーライトをカットすれば良いということでもなく、カットしすぎると逆に体内時計が乱れる原因にもなり得ます。
比較的長い時間画面に向かう必要があるときには40%、暗くした部屋で寝る直前までLEDディスプレイを見たい方は60%のカット率のレンズをおすすめしています。
※JINSではEN規格(欧州統一規格)に基づいたカット率
ただカット率が高ければ良いというものではなく、使用時間やシーンに合わせて選びましょう。
ブルーライトカットメガネって?メリットやその種類を徹底解説 >
ブルーライトカット率の規格に注意
ブルーライトカット率の規格の違いについても、選ぶ際にはチェックしましょう。ブルーライトカット率の基準は、規格によっても異なります。
そのため、パソコン用メガネを選ぶ際の注意点として、カット率がどの規格に基づいた数値であるかもチェックする必要があります。
JINSの場合、EN規格(欧州統一規格)を採用しています。EN規格とBS規格の数値の違いなどについては、以下をご参照ください。
JINS SCREEN | レンズガイド | JINS - 眼鏡(メガネ・めがね) >
購入時に気を付けたほうがいいこと
目に受ける影響や視界の違和感などは、目の不調だけでなく頭痛や肩こりなどのストレスにもつながることがあります。そのため、ブルーライトカットを謳うメガネは、視界に影響を与える可能性もあるので、なるべくメガネ専門店での購入をおすすめします。
通常のメガネ同様に、かけ心地などのフィッティング調整もできるので、ずり落ちてストレスになることや、視界の片隅にフレームが映り込んで気になるといったことも避けられます。
また、伊達メガネのように、雑貨店などでファッション小物として販売されているパソコン用メガネの場合には、カット率や規格なども正確に確認しづらいことを懸念点と捉える方も多いようです。
色付きと透明、どちらのレンズを選ぶ?
色付きレンズ
パソコン用メガネなどのブルーライトカットレンズは、カット率とレンズの種類によって透明度が異なります。
吸収型(練り込み式)の薄付きレンズは、まぶしさや目の疲れからとにかく解放されたいという方におすすめです。パソコン作業で眼精疲労が溜まっている、パソコンに限らず目が眩しさに弱いと感じる方は、色付きレンズを選ぶとより快適に感じられます。
ただし、色白の方の場合には、カラーレンズの色味が目立ちやすい場合もあるので、TPOなどには気をつけると良いでしょう。レンズブランドやメーカーによってPCレンズとして発売される製品にも、カット率や色の違いがあるので、パソコン用メガネの購入時は販売店へ色の種類を確認しましょう。
透明レンズ
透明のレンズは、色が薄い分ブルーライトカット率は低めですが、ビジネスシーンでも抵抗感なく使用できることがメリットです。対応できるシーンが限られないので、いつでもどんな時でもかけることができるのが強みです。
また、普段あまりメガネをかけ慣れていなくて、視界の色の変化が気になってしまう方の場合にも、透明レンズのタイプがおすすめです。
顔にフィットするメガネを選ぼう
なんだかしっくりと馴染まない、見え方にストレスを感じる......。そんな時はメガネが顔にフィットしていないのかもしれません。正しいかけ位置にある時には、メガネをかけていることを忘れてしまうほどに自然なかけ心地です。
一方で、フィットしないメガネを使用している際には、気づけば無意識に目を細めていたり、鼻などを動かしてメガネのズレに気をとられ集中力が乱れてしまうことも。また、かけ位置が合っていないと当然黒目の位置もずれるので焦点もズレてしまい、見え方にも違和感を覚えやすくなります。
おすすめのパソコン用メガネ
ここでは、JINSおすすめのパソコン用メガネ3選をご紹介します。用途や使用シーンなど、ニーズに合わせて参考にしてください。
顔馴染みの良いメタルボストン
JINS SCREEN 25%CUT / FPC-23S-103 / ¥5,500(税込)>
顔馴染みが良くさりげなく合わせやすいメタルボストンのパソコン用メガネは、オンでもオフでも似合いやすい万能さが魅力です。
フレームカラーも馴染みのよいブラウンで普段メガネをかける習慣のない、メガネ初心者の方でも取り入れやすいと人気です。
セミフォーマルにも引き締める黒縁ウェリントン
JINS SCREEN 40%CUT / FPC-23S-001 / ¥5,500(税込)>
スクエアフレームにも近い、細みのウェリントン型フレームは、カジュアルにもセミフォーマルにも合わせやすいのが特徴です。
引き締まった印象で垢抜けさせてくれるので、伊達メガネ感覚でもデイリーに取り入れやすいのがおすすめポイントです。
ストレスフリーなかけ心地のNOSE PADLESSシリーズ
JINS SCREEN Nose Padless / FPC-21A-002 / ¥8,800(税込)>
鼻パッドの無い機構のNose Padlessシリーズは、ストレスフリーなかけ心地が魅力です。長時間のパソコン作業や集中して画面に向かわなくてはいけない方にもおすすめです。
まとめ
パソコン用メガネのレンズは、販売店によっては種類の差でオプション料金がかかるものや、もともとフレームとセットで追加レンズ代がかからないものもあります。
また、レンズのカラーの違いもあるので、まずは販売店でかけ比べてみて視界の違いや見え方の感じを検討してみることをおすすめします。
その上で、お気に入りのフレームにPCレンズを組み合わせるのか、すでにブルーライトカットレンズ付きになっているパソコン用メガネにするのかを選びましょう。