老眼鏡を使用すれば、目のピント調節機能を補助してくれ、見え方の違和感などによるストレスを軽減させることもできます。
ここでは、老眼についての目安となるセルフチェック、レンズの種類や選び方、おすすめのおしゃれな老眼鏡についてご紹介します。
老眼鏡とは?

老眼とは、目のピント調節力が衰えることによって起こる現象で、近くのものが見えにくくなる状態のことです。
正常時には目の中の水晶体が膨らんでピントを合わせることで、スムーズに近くのものを見ることができます。一方で、加齢によって水晶体に弾力がなくなり、厚みを変化させられず、ピントを合わせることができなくなります。この状態を老眼と言います。
老眼になる理由は、瞳の中の水晶体や、眼や瞳孔の筋肉の働きが、加齢に伴って衰えることが主な原因と言われています。
近年では、長時間のスマホ使用などによって近くが見えにくく感じる「スマホ老眼」もあり、これは毛様体筋の疲労によって起こっています。
そもそも老眼とは?
カメラのレンズの役割を果たしてくれる水晶体は、15歳頃をピークとして徐々に硬化し、40代以降を目安として日常生活に支障が出るようになると言われています。
それによって網膜上にピントが合わせにくくなり、近くのものを見る際に視界がぼやけたり見えづらさを感じるようになります。
また、収縮することで水晶体の厚みに変化を与える毛様体筋の衰えも、水晶体と密接な関係にあり、焦点が合いづらくなる原因の一つです。
瞳孔の大きさを調節している虹彩は、瞳孔の周りにある筋肉で、加齢に伴い衰えることで、薄暗い場所での見えにくさや色のコントラストが識別しにくくなります。
そういった複合的な要因で、加齢とともに起こるのが老眼です。加齢は全ての人に訪れる現象のため、誰でも老眼になる可能性はあると言えるでしょう。
老眼かどうか確かめるには?

「老眼かな?」と思ったら以下のチェックリストでいくつ当てはまるか確認してみましょう。
- ・夕方や薄暗い店内でメニューなど近くにある細かい文字が以前より見えづらくなった
- ・スマホやタブレットでつい画面を拡大してしまう
- ・スマホやタブレットは離して見たほうがよく見える
- ・メガネを外して手元を見るほうがすっきり見えるため思わずメガネを外してしまう
- ・パソコン作業が多い日は、夕方になると肩こりや目の疲れを強く感じる
- ・読書など近くの小さい文字を長時間読むと疲れやすくなってきた
- ・遠くから近く、近くから遠くへと視野を移したときにピントを合わせるのに時間がかかる
- ・手元から遠くへと視線を移すと最初はぼやけて感じる
これらは老眼の初期症状をチェックする目安で、複数個該当する場合は老眼の可能性があります。
老眼だと思っても、自覚症状を無視して我慢したことにより眼精疲労など目の負担が大きくなってしまうこともあります。老眼による見えづらさを我慢していると、目が疲れて痛みなどを感じることもあります。ひどい場合には、頭痛や肩こり、吐き気といった症状が現れることもあります。
また目の状態や視力は人によって異なり、加齢に加えて一人ひとりの目の屈折異常など症状も様々です。見え方に変化を感じたら自己判断で我慢したりせず、気になる場合には眼科で受診をするのがおすすめです。眼病予防や早期発見にも繋がりますので、定期的な受診をしましょう。
老眼用レンズの種類
老眼用レンズや老眼鏡は、基本的には手元や近くを見る時にピントを合わせることを手助けしてくれます。
そのため、読書やスマホ操作などには便利ですが、遠くを見る時には視界がぼやけてしまいます。テレビを見ながらスマホを見たり、レストランで景色を見ながらメニューも見る、といったシーンでは、遠くも近くも見える遠近両用タイプがおすすめです。
遠近両用レンズ
遠近両用レンズは、正面に視線をむけた通常時には遠くが見えやすいレンズで、レンズの下の方で見ると近くが見えやすい度数になっています。メガネのかけ替えをする必要がなく、遠くも近くも見えるのが特徴です。
ひとつのメガネをかけた状態で近くも遠くも見えるため、かけ替えやかけ外しのわずらわしさから解放してくれます。
遠近両用レンズは1枚のレンズの中に遠方・中間・近方と異なる度数が入っています。
レンズの構造上、単焦点レンズと比べると、レンズの周辺部は見えづらくなります。。そのため歪みや揺れが出やすいのが特徴です。
また車の運転をしながらカーナビをチェックすることもできて便利ですが、視線の動かし方や使い方に慣れる必要もあります。
中近両用レンズ
中近両用レンズは、中距離と近くを見ることができる、主に室内用のレンズです。
遠近両用レンズと同様に累進の多焦点レンズで、1枚のレンズに2つの度数を組み合わせていますが、遠近両用レンズより手元の視野が広い累進構造になっています。
手元から室内の目的距離に対しての度数を設定できるので、使用環境や用途などニーズに合わせて作成することが可能です。中近両用レンズは手元から3〜5メートル先くらいまでがよく見えるので、室内使いにおすすめです。逆に、遠方までははっきりとは見えないので、外での使用はおすすめしません。
また、パソコンモニターやテレビなどの中距離のものを見るのにも適しています。
テレビをみながらスマホで調べ物をしたり、テレワークでのパソコン作業の合間にそのまま家事をしたりといった室内作業に便利です。
近近両用レンズ
近近両用レンズは、中近両用レンズよりもさらに見える範囲を近くに制限したレンズです。手元や近くの視野を広く保てるのがメリットで、本や新聞、書類やパソコンなどが見えやすく事務仕事やデスクワークにおすすめのレンズです。
手元から約1メートル先までがよく見えるので、パソコンをみながら書類チェックをしたりといったシーンにもおすすめです。
手元が見やすくなる単焦点の近用レンズ・老眼鏡よりも、ほんの少し離れた範囲まで見えるイメージです。
近用レンズ
近用レンズは、手元は見えるが遠くは見えない、焦点がひとつだけのレンズです。
部屋全体など遠くを見ることは出来ず、老眼鏡として使用されるレンズです。
使用用途にもよりますが、30~40センチほどの距離のモノを見るのに適していて、新聞や読書、書きものなど手元の近い距離を見るのにおすすめです。
単焦点なので視線の動かし方で焦点が変わることはなくシンプルな構造で、目への負担も少ないのが特徴です。
拡大鏡(メガネ型ルーペ)について
拡大鏡(メガネ型ルーペ)は、老眼鏡レンズではありませんが、手元を拡大することができます。
老眼鏡は目のピント調節機能の補助をする役目を持ちますが、拡大鏡(メガネ型ルーペ)は小さなものを拡大して見るためのものなので、老眼を補正するものではありません。
老眼とは関係なく、手元の細かい作業を見えやすくしたいといった手芸などのシーンでの利用に便利です。
老眼鏡の選び方
見えづらさや目の疲れが年々気になる...どうせ老眼鏡をかけるのであれば、快適でおしゃれなポジティブな変化として取り入れるのがおすすめです。ここでは、老眼鏡の選び方についてご紹介します。
オーダーメイド
老眼鏡は既製品しかないと思われる人もいるかもしれませんが、実はお気に入りのフレームで老眼鏡を作ることができます。
用途別に自分に合ったレンズを選べるので、それに合わせて使いやすいデザインやサイズのフレームを選びます。
例えば累進の多焦点レンズを入れて遠近両用にしたい場合は、度数の変化がスムーズな、天地幅のあるフレームを選ぶのがおすすめです。
既製品
単焦点の老眼鏡は、雑貨店などでも販売されています。ただし、既製品の老眼鏡の場合には、左右が同一の度数で設定されているので、視力に左右差のある方にはおすすめしません。
また、乱視度数などもなく、度数がかぎられているので、より自分にぴったりなストレスフリーな見え方を望む場合には、やはり眼科やメガネ販売店に相談してオーダーメイドで作るのがおすすめです。
なりたい印象で選ぶ
希望する見え方や用途に合わせてどのレンズをいれるか決まったら、次にどんな印象になりたいのかでフレームを絞り込みます。
「これまでメガネをかけてこなかったので素顔の印象を残せるさりげない遠近両用メガネを作りたい」「デスクワークや読書時だけ近々両用や老眼鏡をとりいれたいのでどうせならおしゃれなデザインのメガネを楽しみたい」など、ニーズに合った老眼鏡選びをしましょう。
おしゃれな老眼鏡おすすめ20選
老眼鏡の場合には、これまでメガネをかけてこなかった初めてのメガネ選びになる方も少なくありません。ここでは、そんなメガネ初心者の方の老眼鏡としてもおすすめなおしゃれなフレーム20選をご紹介します。
コンビネーションチタン

Combination Titanium / MUF-19S-232 / ¥13,900(税込)>
セルとメタルの両方の良い点を併せ持つコンビネーションフレームは、メガネ初心者の方の老眼鏡にもおすすめです。おしゃれな存在感と実用的な快適性で、垢抜けた印象でかけこなせます。
肌馴染みの良いスリムオーバル

Airframe Slim Basic / LUF-23A-024 / ¥9,900(税込)>
目元の骨格に近いオーバル型は違和感なく、どんな方にも似合いやすいフレームのひとつです。さらにクリア系のライトブラウンは、肌馴染みも良いためメガネ初心者さんにもおすすめです。
スリムなボストンフレーム

Airframe Slim Basic / UUF-23A-019 / ¥9,900(税込)>
優しげで知的、多くの人に似合いやすいボストンフレームは、レンズが小さすぎないので視界がクリアに見えるのも特徴です。トレンドの人気フレームですが、スリムなデザインを選べば、さりげなくかけこなせるので初心者の方の老眼鏡としてもおすすめです。
おしゃれな存在感のウェリントン

Quick Fit bold / MGF-23A-027 / ¥9,900(税込)>
より若々しくおしゃれな印象で老眼鏡ファッションも楽しみたい方には、大きめシルエットのウェリントンがおすすめです。あえて存在感を出すことでこなれた印象でかけこなせます。
JINS HOMEの軽量ウェリントン

JINS HOME / UGF-23A-072 / ¥7,900(税込)>
トレンド感があり垢抜けた印象になるウェリントンをよりさりげなく取り入れるにはベーシックなバランスと快適な使用感のJINS HOMEがおすすめです。
こなれたぬけ感のコンビネーションボストン

Combination Airframe / URF-23S-154 / ¥9,900(税込)>
ブリッジ部分に金属パーツを組み合わせたコンビネーションデザインで、よりこなれ感のある印象の多角形フレームです。垢抜けたおしゃれな印象かつ、Airframeで軽量なのも魅力です。
カジュアルになりすぎないスクエア

Edge Slim / MUF-23A-009 /¥9,900(税込)>
シートメタルの印象にも近いシャープでエッジのあるシルエットがスマート!モダンな印象で、セミフォーマルなシーンにもおすすめです。
βチタンと板バネ蝶番の快適オーバル

Combination Titanium / LTF-22A-258 / ¥13,900(税込)>
コンサバティブでエレガントなオーバルフレームは、老眼鏡で初めてメガネをかける女性にもおすすめです。βチタンで軽く丈夫で、板バネ蝶番なのでかけ心地にもストレスを感じづらいのも魅力です。
βチタンのスクエアメタル

Rim Titanium / MTF-22A-283 / ¥13,900(税込)>
ビジネスシーンなどフォーマルな印象にもおすすめなのは、スクエアシェイプのメタルフレームです。軽量なβチタンのしなやかなフィット感でかけ心地も良好です。
JINS CLASSICのメタルボストン

JINS CLASSIC Authentic Rim Metal / UMF-22A-201 / ¥9,900(税込)>
JINS CLASSICのメタルボストンは、シックな上品さでエフォートレスに長く愛用できるデザインが魅力です。程よいトレンド感を感じさせ、細部のバランスで垢抜けた印象でかけられると人気です。
オーバル型のコンビネーションフレーム

STANDARD Acetate&Combi / LCF-22A-237 / ¥9,900(税込)>
顔馴染みの良いオーバル型はメガネ初心者に人気です。コンビネーションデザインならコンサバになり過ぎずに、垢抜けた印象でかけこなせます。
シートメタルのスクエア

STANDARD Rim&Sheet Metal / MMF-22A-275 / ¥9,900(税込)>
セルのような存在感とメタルのフォーマル感を兼ね備えたシートメタルは、オンにもオフにも人気です。板バネ丁番のかけ心地の良さも魅力です。
シックで上品なコンビネーションチタン

Combination Titanium / UUF-22A-124 / ¥13,900(税込)>
スクエアよりなシェイプのウェリントンに、クラシックなキーホールデザインが魅力です。プラスチック素材のリムと、繊細なβチタンのテンプルとのコンビネーションは、カジュアルになり過ぎないバランスでおしゃれな老眼鏡にもおすすめです。
Airframeのスリムウェリントン

Airframe Basic Slim / LGF-23S-119 / ¥6,600(税込)>
スリムなラインのウェリントンフレームは、すっきりとした印象でオンにもオフにも人気です。ベーシックで顔馴染みの良いシルエットと色に加え、Airframeなので軽量でかけ心地も魅力的です。
オーセンティックなスクエアメタル

JINS CLASSIC Authentic Rim Metal / UMF-22A-203 / ¥9,900(税込)>
JINS CLASSICのスクエアメタルは、オーセンティックでシックな落ち着いた雰囲気が魅力です。地味になり過ぎない垢抜けた品の良さがポイントです。
既製品もデザインと機能を両立

JINS READING (+1.00) / FRD-23S-001 / ¥5,500(税込)>
すっきりとした印象のスクエアは、ベーシックにオンオフ合わせやすい人気モデルです。
JINS READINGシリーズは、タブレットでの読書なども想定したブルーライトカット機能を標準搭載しています。
人気のボストンでトレンドを攻略

JINS READING (+1.00) / FRD-23S-004 / ¥5,500(税込)>
知的で上品、優しげな印象で人気なボストン型もおすすめです。幅広い年齢層に人気の高いトレンドデザインを老眼鏡として取り入れる選び方はおしゃれ上級者からも好評です。
ファッション性の高いウェリントン

JINS READING (+1.00) / FRD-23S-007 / ¥5,500(税込)>
一見、老眼鏡とわからないような、トレンド感のあるウェリントンデザインも人気です。伊達メガネ感覚でおしゃれに取り入れることができます。
メタル素材のラウンド

JINS READING (+1.00) / FRD-23S-010 / ¥5,500(税込)>
JINSで販売されている既製品の老眼鏡は、デザインと機能性を兼ね備えています。トレンドを取り入れたおしゃれなラウンドは、オンにもオフにも合わせやすいと人気です。
老眼鏡に関するよくある質問
Q.初めての老眼鏡は、既製品を買っても大丈夫?
A.眼科やメガネ販売店で視力測定を行い、目の状態とベストな度数をチェックしましょう。
ひとまずの間に合わせやごく初期なら+1.0など弱い度数で試してみる方もいます。
しかし既製品は度数の左右差などには対応していません。また、見えにくさの原因が老眼以外である可能性もあるので、まずは眼科やメガネ販売店への相談がおすすめです。
Q.近視で矯正している場合、老眼になったらどんなものを使えばいい?
A.遠近両用メガネや、遠近両用のコンタクトレンズ、または近用・遠用メガネの使い分けもおすすめです。
近視用コンタクトユーザーの場合には、遠近両用コンタクトレンズという選択肢もあります。組み合わせもいろいろあるので、眼科で検査を受けて相談しましょう。
Q.老眼の進行を抑えられますか?
A.個人差はありますが、加齢による老眼は全ての人に起こります。
40歳を過ぎると少しずつ進行していき、見えにくさや目の疲れなど違和感を覚える場合もあるので、我慢せずに眼科に相談しましょう。
まとめ

新聞や本の小さな文字やスマホが見えづらく感じたら、もしかしたら老眼鏡を検討してみるタイミングかもしれません。
加齢現象に伴う変化なのでついつい抗いたくなってしまいがちですが、違和感を覚えたら眼科に相談し、老眼鏡の購入を検討してみましょう。
自分好みのおしゃれなフレームで老眼鏡を作ることもできるので、「おしゃれなメガネを楽しめるフェーズに入った!」と、ポジティブにとらえ、楽しみながらメガネ選びをすることで、お気に入りの眼鏡に巡り会えるでしょう。