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リーディンググラスは近視の人も必要?正しい選び方のポイントとは

2021.04.20

JINS WEEKLY編集部のN輝です。
近視の人は老眼にはならないという話を聞いたことはありませんか?
自分は近視だから老眼とは無縁だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は近視の方も老眼になる可能性はあります。「なんだか以前より、近くのものが見えにくいかも」と感じたら、それは老眼のサインかもしれません。
今回は、近視の人が老眼になっているかチェックする方法とリーディンググラスの選び方について解説します。





1.近視の人も老眼になる!

「自分は近視だから老眼の心配はしてないんだ」とおっしゃるお客様も多いですが、実際は近視でも老眼になるということをご存知でしょうか。
近くのものがはっきり見える近視から、手元が見えづらくなる老眼に発展するとは少し考えづらいかもしれません。しかし、この2つは原因が違うため、近視と老眼の両方になることはありえるのです。
老眼は、加齢により水晶体の柔軟性がなくなったり、水晶体の厚みを調節する筋肉が衰えたりすることにより、ピントを手元で合わせにくくなる状態を指します。
一方、近視とは眼に入る光が網膜より手前で焦点を結ぶ状態をいいます。近視の方の多くが、眼の奥行き(眼軸)が長く、網膜の前でピントが合ってしまうのです。
このように老眼になる原因と近視になる原因は異なるため、近視であっても老眼になる可能性は十分あります。
近視の人の場合、近視の度数や生活環境の違いにより、老眼の自覚症状には個人差がありますが、45歳前後から「もしかして老眼になったかな」と感じ始めるケースが多いようです。



2.近視でもリーディンググラスが必要な場合は?

老眼は近視であってもなくてもなる可能性があり、老眼が進めばリーディンググラスが必要になります。
近視の人が、老眼鏡を使った方がいいかを見極めるために、老眼のサインを3つ確認していきましょう。



近くのものを見るときに無意識に遠ざける

近視用メガネをかけてスマホや本の文字を読むときに、遠ざけるような仕草をしていませんか?もし無意識にしているようなら老眼かもしれません。
近視の人は近視用メガネをかけることで、網膜にきちんとピントが合う正視の状態に近づけています。ところが、加齢により水晶体が衰えると調整が効きにくくなるため、近視用メガネをかけた状態だと手元が見にくく感じるようになります。
反対に、メガネを外すと、手元は見えるが遠くが見づらくなるため、メガネの度が合わなくなったかな?と思われる方も多いようです。
近視用メガネをかけた状態で、近くのものが見にくいと感じたら老眼の可能性を検討しましょう。



距離が違うものに目を移すとすぐにピントが合わない

遠くから近くへ、あるいは近くから遠くへと視線を移したときに、なかなかピントが合わないことはありませんか。これも老眼のサインのひとつです。
水晶体の柔軟性が低下すると急なピント合わせに対応できず、クリアに見えるようになるまで時間がかかる場合があります。
例えば新聞を読んでいる時に、ふと窓の外を見るとぼんやり見えて、少しずつはっきりしてくるようなら老眼を疑ってもいいかもしれません。



薄暗いところで文字が読みにくい

照明で手元を明るく照らさないと、本や新聞などの細かい文字が読みにくいと感じる場合も老眼になっている可能性があります。
レンズの役割を担う透明な水晶体は、紫外線に長年晒され続けるとタンパク質が変性して濁ってしまいます。これは老人性白内障といって、40代以降誰でも発症するようになるといわれています。
手元を照らさないと細かい文字が読めないという場合もリーディンググラスを試してみましょう。



頭痛や肩こりなど眼精疲労の症状がある

老眼で焦点が合いづらくなっていると、眼に負担がかかり、眼精疲労を起こす場合があります。
眼が疲れやすかったり、頭痛や肩こり、吐き気を感じたりしていないでしょうか。眼精疲労になるとこのように身体に不調が現れることもあります。
眼精疲労があれば老眼だというわけではありませんが、40歳以上で上記の眼精疲労の症状に当てはまる方は、眼科を受診してみることをおすすめします。



3.近視の人のリーディンググラスの選び方

近視で老眼になった場合、遠くも近くもはっきり見えるように矯正する必要があります。
最後に、近視の方がリーディンググラスを選ぶときに気をつけたい3つのポイントをご紹介します。



遠近両用は「累進レンズ」がおすすめ

老眼に悩む近視の方におすすめしたいのが、遠近両用レンズです。一枚のレンズに遠く用・近く用の2つの度数が設計されており、近視用メガネと老眼鏡をかけ替える必要がありません。
この遠近レンズには、「二重焦点レンズ」と「累進レンズ」という2種類ありますが、現在は累進レンズが主流となっており、JINSでも累進レンズのみの取り扱いとなっております。
二重焦点レンズはバイフォーカルレンズともいい、遠用レンズに近用の小窓がついているタイプです。度数が固定されているので見るモノの距離によっては見づらく感じる場合もあり、取り扱うメガネ店も限られます。
一方、累進レンズは、レンズ上部が遠用、下部が近用で、境目が滑らかにシフトするように作られており、視界に歪みが出やすく慣れるまで時間がかかりやすいですが、普通のメガネと見た目は変わりません。度数も固定されていないため、コツをつかめば見るモノの距離に左右されず、見づらさを感じることも少ないはずです。
JINSの「累進レンズ」の紹介ページでは、実際に使用した際の見え方をわかりやすい画像とともに紹介しているので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

JINS「累進レンズ」の詳細はこちら



フレームは疲れにくいものを選ぶ

長時間かけ続けても疲れにくいフレームを選ぶことも重要です。
顔の形に合っていなかったり、重さのあるフレームを使っていたりすると、装着位置がずれて鼻や耳が痛くなる原因になります。
軽くて疲れにくく、かけ心地のよいフレームを見つけるには、店頭で試着するのが一番です。顔の形に合わせてフィッティングしてもらうことも、忘れないようにしてくださいね。



専門店で自分の眼に合ったものを選ぶ

リーディンググラスはメガネ専門店で最適な度数のものを購入しましょう。
安いからと、100円ショップなどで取り扱いがあるリーディンググラスを使用していませんか?一時的に使う分には問題ありませんが、普段使いとしてふさわしいとはいえません。
本来、視力は人それぞれ。適した度数ではないレンズを使い続けると眼精疲労の原因になる可能性があります。
また、「スマホを見たり本を読んだりするときに使いたい」「仕事でパソコンをよく使う」「遠近両用がいい」など、ニーズによっても適したレンズは異なります。
JINSでは、お客様ひとりひとりの眼の状態や利用シーンに合わせた最適なリーディンググラスをご準備しております。どんなものを選んだらいいか迷ったときは、お気軽にご相談してください。



4.まとめ

近視の方でも老眼になる可能性は十分にあります。以下の症状があれば、老眼かもしれません。


  • ・近視用メガネをかけた状態で近くのものが見えにくい

  • ・遠くから近くへと視線を移動させるとピントが合うまで時間がかかる

  • ・手元を明るく照らさないと細かい文字が読みにくい

  • ・眼がよく疲れる


近視、かつ老眼の場合は、遠近両用レンズを選びましょう。小窓が付いている二重焦点レンズよりも、ひとつのレンズ内に複数の度数を設計している累進レンズの方が、距離に応じて見やすさを調整できる上に、見た目にも普通のメガネと変わらないためおすすめです。
購入する際は、顔にしっかりとフィットして疲れを感じさせないフレーム選びが重要です。最適な度数のレンズで使用するためにも、メガネ専門店での購入を検討してみてはいかがでしょうか。



N輝

JINS WEEKLY編集部 N輝
JINS歴8年。メガネ保有数73本。最近はカラーレンズがマイブーム。




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