花粉シーズン到来! 今年の花粉対策は「アプリ」と「メガネ」の二刀流!?|LIBRARY|JINS WEEKLY

JINS WEEKLY

  1. メガネのJINS TOP
  2. JINS WEEKLY
  3. LIBRARY
  4. 花粉シーズン到来! 今年の花粉対策は「アプリ」と「メガネ」の二刀流!?
LIBRARY

花粉シーズン到来!
今年の花粉対策は「アプリ」と「メガネ」の二刀流!?

2025.03.13

少しずつ春の気配が近づいてくるこの時季、花粉症の人は2025年の花粉状況の把握と対策が急務です。
そんな人に朗報! このほど花粉症の管理に役立つスマホアプリ「アレルサーチ+(プラス)」がリリースされたとのニュースが。果たしてどんなアプリ? 気になる! というわけで、『JINS WEEKLY』は開発した先生にインタビューさせていただけることに。花粉対策メガネ「JINS PROTECT」を持参してお話をうかがってきました。




特に西日本は要注意! 2025年の花粉飛散予測

まず気になるのは2025年の花粉飛散状況。日本気象協会の発表によると、3月上旬までには北海道を除く全国で飛散が始まり、すぐにピークを迎えます。そして飛散量は、広い範囲で例年より多く、特に四国・近畿は例年の2倍以上のところもありそう。昨年との比較でも、九州から近畿にかけては非常に多い、北陸・関東甲信と東北南部は多いと予測され、昨年症状が軽かったという人も油断は禁物です。


横スクロールできます。

特に西日本は要注意! 2025年の花粉飛散予測

※(一財)日本気象協会発表のデータ(2025年2月19日発表分)を基に作成。
※飛散開始時期はスギ、花粉飛散傾向に関しては、北海道はシラカバ、その他の地域はスギの予測。




自分に合った花粉対策ができる、スマホアプリが新登場

花粉症は、日本では約3,000万人がかかっているといわれる、いわば国民病。一方で、一口に「花粉症」といっても、症状はさまざま。周囲と花粉症の話をしても、自分とは違う症状に悩んでいる...といったことも起こりがちです。

今年の1月30日にリリースされたスマホアプリ「アレルサーチ+」は、花粉症の特徴でもある「多様性」に向き合って生まれました。開発を手がけたのは、順天堂大学医学部眼科科学講座の猪俣武範准教授。猪俣先生は、多様なデジタル技術を医療に活かす試みを行っています。先生の研究室でお話をうかがいました。




ーー「アレルサーチ+」は、どういったきっかけで生まれたのでしょうか?

猪俣武範准教授(以下、猪俣):花粉症は、環境要因、生活習慣、患者さんご自身に備わった因子が複合的に関わって発生する「多因子疾患」。症状もさまざまで、どんな対策を取ればいいかわからないという声も聞かれます。アプリを使うことで、花粉症に関わるさまざまな要因を収集し、一人ひとりに寄り添った対策ができないかと思ったのがきっかけです。
また、花粉症は、症状が出る前の予防治療が重要です。ですが普段の生活では、症状が出ないうちから対策を取るのは難しいもの。アプリが注意喚起になればという思いもあります。
実は私自身も花粉症で、毎年のようにアレルギー性結膜炎や鼻炎に悩まれています。ですがつい点眼や点鼻を忘れてしまうなど、予防を早めに行えないことが多いんです。デジタルの力を使って自分の症状をモニタリングしたり、治療や予防の管理ができないかと考えました。

猪俣さんインタビューイメージ1

ーー先生ご自身も花粉症に悩まされているとは。具体的にはどういったことができるのでしょうか?

猪俣:「アレルサーチ+」の機能は主に3つ。「1.花粉症レベルの測定」「2.花粉症予防・対策の提案」「3.花粉症の症状と対策の記録」です。

まずは「1.花粉症レベルの測定」で、症状についての質問に回答し、スマホカメラで目の赤みを撮影します。そうすると花粉症のレベルが点数化され、さらに、目・鼻・喉など、花粉症のタイプを知ることができます。その結果に合わせ「2.花粉症予防・対策の提案」として、マスク点眼、メガネなど、その人に合ったオススメの花粉症対策を知ることができます。
さらに続けることで「3.花粉症の症状と対策の記録」を行えます。翌年に「去年はいつ頃から対策したかな」など確認することができ、より効果的な予防や対策を取るのに役立ちます。

猪俣さんインタビューイメージ2



ーーわかりやすい画面表示で、操作はとてもスムーズですね。スギのキャラクターもかわいい!

アレルサーチ+のキャプチャイメージ1
アレルサーチ+のキャプチャイメージ2

猪俣:どなたにでも、気軽に楽しくお使いいただけるよう工夫しました。「アレルサーチ+」を活用すれば、それぞれの方が、花粉症の症状や対策を理解し、症状に応じた予防や対策を取ることができます。今、医療の現場ではself prevention(セルフプリベンション=自己予防)の大切さが認識されているんです。病気になってから治療するのでなく、病気になる一歩手前で対策を取る。そういった行動のきっかけになれば嬉しいですね。




眼は唯一露出している粘膜。早めの花粉対策を!

「アレルサーチ+」では、花粉症のタイプに合わせて、メガネや点眼、マスクなど、ユーザーに合ったオススメの花粉対策を提案します。そのひとつとして取り上げられているのがメガネです。「JINS PROTECT」を見ていただきつつ、メガネによる花粉対策についてうかがいました。


ーー改めて、花粉対策として、メガネは有効なのでしょうか?

猪俣:はい。環境省が発行している「花粉症環境保険マニュアル」でも、メガネは花粉対策に有効と紹介されています。通常のメガネでも一定の効果がありますが、防御カバーのついたメガネならさらに高い効果が期待できます。ポイントは、目の周りにできるだけ隙間ができないよう、サイズや形が合ったものを着用すること。帰宅後はメガネの洗浄や拭き取りを行い、花粉を落とすことも大切です。

猪俣さんインタビューイメージ3

ーーなるほど。ちなみにメガネでの花粉対策について「意外と知られていないけど実は...」といったことがあったら教えていただけますか?

猪俣:花粉症は複合的な要因で起こるので、鼻水や鼻づまり、喉の痛みといった、目以外の症状に悩まされている方も、メガネで目の花粉対策を行っていただくことを勧めます。目は人体で唯一、粘膜が外部にむき出しになっている器官で、非常にデリケート。コンタクトレンズの方も、花粉シーズンはメガネにして、目を花粉から守りたいものです。
また、冬から春にかけては空気が乾燥して、ドライアイが起こりがちです。花粉症とドライアイは関連性があり、ドライアイの場合、より強く花粉症の症状が出るというデータもあります。そのため、花粉症と併せてドライアイの対策をするのも一案だと思います。

猪俣さんインタビューイメージ4

ーー目に症状がなくても、メガネでの花粉対策は行った方がいいんですね。ドライアイとも関連があるとは。

猪俣:ええ、そして、繰り返しますが花粉対策は早めの対策が大切です。抗原曝露、つまり花粉にさらされた後では、治療効率が落ちてしまうんです。なのでメガネやマスクといった花粉対策は、本格的な飛散が始まる前から始め、また花粉の飛散が少ない日でも行うのが効果的です。

また、お子さんをお持ちの方は、お子さんの花粉対策にもぜひ目を配ってください。花粉症はアレルギーの一種ですが、アレルギーマーチといって、アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれて、いろいろなアレルギー疾患にかかっていくというケースがよくあります。子ども用の花粉対策メガネを活用するのも有効だと思います。


ーー早めの対策や、子どもの頃からの対策が効果的なのは、そういった理由なんですね。メガネによる花粉対策について、とてもよくわかりました。


PROFILE

猪俣 武範先生:
順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科助教/医学博士。
ドライアイや角膜、さらにはアンチエイジングや免疫細胞など眼にまつわる研究分野は多岐にわたる。またコンタクトレンズの適正使用と管理ができるスマホアプリ「コンタクトダイアリー」やドライアイ用スマホアプリ「ドライアイリズム®️」など、アプリの活用も積極的に行う。






毎年花粉シーズンのたびに外出が憂鬱になり、「今年はひどくありませんよう...」とひたすら祈るという人、少なくないのではないでしょうか。そんな人は、今年は「アレルサーチ+」活用して、花粉症と向き合ってみるのも一案。セルフチェックで症状を理解し、対策を取ることで、毎日が少しラクになるかもしれません。その際には、ぜひ「JINS PROTECT」も花粉対策に活用いただければ幸いです。


SHARE!

この記事が気に入ったらシェアしよう!

【Staff credit】Text:Taemi Suemoto、Photography:Kanako Noguchi(OWL)、AD:COLORS

RANKINGランキング

MORE

TOPICS最新記事

MORE