運転用のサングラスは、安全性や見え方などをサポートしてくれます。そのため、タウン使用でのサングラスとは異なり、選ぶ際に知っておきたい注意点やポイントもあります。ここでは、昼間と夜間の運転用サングラスの選び方や、おすすめのサングラスやレンズなどをご紹介します。
運転用メガネ・サングラスの使用に関する法律・基準
運転用のメガネ・サングラスには安全を守るためにも法律や基準が設けられています。
昼間の運転用メガネ・サングラスの選び方
運転用サングラスは、昼用なのか夜用なのか使用シーンに合わせた選び方が重要です。昼間の運転用メガネ・サングラスの選び方について、大切なチェック項目や選び方による特徴の違いなどをご紹介します。
可視光線透過率
可視光線透過率は商品ごとに異なります。使用シーンに合わせて「日本工業規格JIS」の基準の範囲を確認してから購入するのがおすすめです。
可視光線透過率は0~100%まであり、数値が大きければより光を通します。昼間の運転では8%以下・薄暮や夜間の運転では75%未満は使用禁止とされています。
昼間の強い日差しを防ぐには可視光線透過率が低いものを選びましょう。曇りの日に使うなら20~30%程度を目安にしましょう。
偏光度
偏光度とは、乱反射などの雑光をカットする度合いを数値で示したものです。偏光度が90%以上のものが偏光レンズと呼ばれ、最高値である99%に近づくほど偏光機能性が高いとされます。
偏光度が高ければ乱反射する光を抑えつつクリアな視界になり、目が疲れにくいとされています。偏光度と可視光線透過率は反比例する関係で、偏光度が高くなるほど可視光線透過率は低くなります。
昼間の運転用メガネ・サングラスは、可視光線透過率が低く、偏光度が高いものがおすすめです。
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レンズのカラー
カラーレンズは色の種類や濃度で印象だけでなく、役割も変わります。濃い色調のレンズは遮光効果が高いのでサングラスとして適しています。
昼間なら可視光線透過率が20%~30%程度で、レンズのカラーはブラウンやグレー、グリーンのレンズが眩しさを防いでくれおすすめです。眩しさを防ぎつつ信号や周囲の景色なども見やすいのが特徴です。
ブラウンは眩しさを防ぎ、遠くの景色もすっきり見せてくれるヘイズカット効果が期待できます。グリーンは光の波長を平均化することで、視界をソフトにしてくれます。グレーは全ての波長帯で光量を抑えて眩しさを軽減し、色調に変化や影響が少ないので自然な見え方をします。
夜間の運転用メガネ・サングラスの選び方
夜間運転用のサングラスは、視界が暗くなると危ないため、より慎重に選ぶ必要があります。可視光線透過率が高いものを選び、対向車のヘッドライトのギラつきを抑えるなら昼用と同じように偏光度が高いものもチェックしましょう。
可視光線透過率
運転用レンズの可視光線透過率は夜間は75%以上であることが「日本工業規格JIS」の基準で規定されています。薄暮や夜間の運転では75%未満は使用禁止とされています。
昼間と比べて薄暗く見通しが悪いので、可視光線透過率には注意しましょう。昼と夜で使用するサングラスは掛け替えることをおすすめします。安全確認のためにも視界の明るさはある程度は確保した方が良いです。
偏光度
夜間の運転用メガネ・サングラスにも、偏光度はポイントです。昼間のような照り返しや乱反射はなさそうなイメージですが、実は夜間の運転では対向車のヘッドライトなどの眩しさにも注意しなくてはいけません。そのため、夜間の長距離運転などに備えるサングラスを選ぶ際には、偏光度もチェックしましょう。
乱反射などによる目の疲れやストレスは昼夜問わずに気をつけたいところですが、可視光線透過率が上がると偏光度は下がりますので、選ぶ時にはそのバランスも意識しましょう。
レンズのカラー
夜間の運転用メガネ・サングラスの選び方では、レンズカラーに求める効果も昼間とは異なります。夕方から夜などの運転では、イエローのレンズカラーがおすすめです。
青色光をカットしてくれるので対向車のヘッドライトが気になる夜間の運転に便利です。また、視界のコントラストを高めてくれるので、センターラインや白線が見えやすくなるのも特徴です。
グレーの場合には暗くなりすぎない可視光線透過率を選びましょう。夜間の運転には15%までの濃度のものが適しています。
運転用メガネ・サングラスのメリット
運転用メガネ・サングラスを正しく選び、適切に使用することには次のようなメリットがあります。
まず、遠方の視認性だけでなく、適切な視野を確保することで安全性が上がります。度付きのサングラスや運転用メガネは、この目的で使用されることが多いです。
また、運転中に眩しい日差しで前方が見えづらい場合や、路面の反射光や対向車のライトなどに運転用メガネ・サングラスが役立ちます。
さらに、運転中の眩しさや視界不良はストレスや不安を感じやすいですが、運転用メガネ・サングラスを使用することでこれらの問題を軽減できるだけでなく、目へのダメージも防げます。
運転用メガネ・サングラスの選び方
夜間運転用のサングラスは、視界が暗くなると危ないため、より慎重に選ぶ必要があります。可視光線透過率が高いものを選び、対向車のヘッドライトのギラつきを抑えるなら昼用と同じように偏光度が高いものもチェックしましょう。
度付きのサングラスを選ぶ
夜間の運転は昼間よりも見通しが悪いので、度付きのサングラスを選ぶこともおすすめです。また、メガネの上から取り付けられるクリップオンやマグネット式のサングラスプレートを使うのも便利です。
メガネとサングラスを2本持ち歩いてかけ替える必要がないので、身軽で、ワンタッチでサングラス仕様にすることができます。ただし、昼用と夜用で可視光線透過率の違いには注意しましょう。
フィット感や顔型とのバランスで選ぶ
運転用サングラスを選ぶ際は、顔へのフィット感も大切です。日常使いのメガネやサングラス以上に、かけ心地やサイズに注意しましょう。運転中にズレてしまうと咄嗟に慌ててしまったり、片手運転になる危険性があります。
フレームカーブがありフィット感の良いスポーツタイプのシルエットや、調整でフィット感を高めやすい鼻パッド付きのタイプもおすすめです。
求める性能に合った素材で選ぶ
夜間用に限ったことではありませんが、求める性能に合った素材で選ぶことも大切です。特に運転中は、サングラスのズレに気を取られて運転の気が散ってしまうと危険ですので、フィット感が良くズレにくい素材のサングラスやメガネがおすすめです。軽量な素材や、滑りにくいラバーテンプルもおすすめです。
機能性のあるものを選ぶ
安全性も考えた夜間運転用のサングラスやメガネには、機能性も重視しましょう。例えば偏光レンズなどの機能性レンズを選ぶのもおすすめです。
お好みのフレームにレンズを選んで組み合わせて、オリジナルのサングラス仕様にしたい方には、JINSのドライブデイ/ナイトや可視光調光レンズなど、運転におすすめなレンズを選ぶと便利です。
運転用メガネ・サングラスを使用する際の注意点
眩しさだけでなく、視界不良や目へのストレス軽減にも役立つ運転用メガネ・サングラスですが、使用する際には注意点もあります。
運転時に使用できるメガネ・サングラスとしてJIS規格で定められている規定に沿っていないものを選ぶことは、運転不適合でありむしろ危険になってしまうこともあるので注意しましょう。
乱反射を抑える偏光レンズなどは見えづらさを減らしてくれますが、ただ視界を暗くさせるだけのサングラスの場合には視界全体が暗くなってしまうことも。
そういったレンズの機能や明るさなどを適切に選ぶことが求められます。
JINSおすすめの運転用メガネ/サングラス/レンズ10選
運転用にもおすすめなJINSのメガネやサングラス、レンズをご紹介します。
太めウェリントン
SUNGLASSES Modern Bold/URF-22A-123/¥3,300(税込)>
程よいボリューム感のあるBOLDタイプのセルフレームは、シンプルな着こなしに合わせてもアクセントになってくれるので、幅広い年齢層に人気です。
JINSではBOLDタイプやスリムタイプなど様々なウェリントンのフレームも展開されていますので、好みのカラーレンズと組み合わせてオリジナルのサングラスにアレンジするのもおすすめです。
軽量なボストンサングラス
SUNGLASSES BASIC/URF-24S-244/¥5,900(税込)>
軽量樹脂エンジニアリングプラスティックでつくられたボストンタイプのサングラスです。薄暮または夜間時における運転用にはお勧めしていませんが、紫外線透過率0.1%以下・可視光線透過率48%で、サングラス初心者の方にも使いやすいと評判です。
ニュアンスカラーの薄めサングラス
Acetate Slim/UCF-23S-155/¥5,900(税込)>
スマートな細みリムとかけ心地の良いクリングスパッドを搭載したボストンフレームです。
顔馴染みが良いニュアンスカラーで、普段あまりサングラスをかけ慣れていない方にも挑戦しやすいと人気です。レンズは薄めのライトカラーレンズで、運転時に使用できる時間帯が長いこともおすすめポイントです。
Switch Modern Metal Fashion Color Plate
Switch Modern Metal/LMF-23S-163 /¥9,900>
Switch Modern Metal Fashion Color Plate/CFS-23S-C163/¥2,000(税込)>
別売りのマグネット式プレートを簡単に着脱することができるJINS SWITCHはワンタッチでカラーレンズにできるのが魅力です。
スマートな印象でオンにもオフにも合わせやすいメタルボストンのフレームに、セル素材のフロントパーツを組み合わせることでサングラスとしても使用できます。
クリングスパッドと軽量なメタル素材でかけ心地も安定しているので使い勝手が良いと評判です。
クラウンパントのJINS Switch Trend
JINS Switch Trend / LMF-21S-024 / ¥11,000 >
メガネの上からつけられるJINS Switchのサングラスは、メガネと度付きのサングラスを2本持ち歩いて掛け替えるのが面倒と感じる方におすすめです。またアウトドアシーンだけでなく、通勤などにも便利です。
人気のクラウンパント型で、サングラスのプレートはキーホールデザインで、メガネでもサングラスでもトレンド感のある雰囲気を楽しめます。
Switch Flip Up
Switch Flip Up / MUF-23S-099 / ¥9,900 >
Switch Flip Up Active Lens Plate / CFS-23S-A099 / ¥4,000 >
Switch Flip Upは、クラシックデザインで人気な跳ね上げタイプで、よりファッション性も高いことが特徴です。トレンドのクラシックデザインのメガネフレームやサングラスで人気のモチーフです。
簡単に跳ね上げてサングラスからクリアメガネに戻せるのも便利です。スクエアに近いすっきりとしたシャープなシルエットで、通勤の運転時などにも抵抗感なく使えます。
Switch Modern Bold Fashion Color Plate
Switch Modern Bold / MRF-23S-164 / ¥9,900 >
Switch Modern Bold Active Lens Plate / CFS-23S-A164 / ¥4,000 >
メガネでも、サングラスでも、自由にカスタマイズできる『JINS Switch』は、1本2役で便利に使える優れものです。度付きのクリアレンズメガネとしてはもちろん、別途販売されているマグネットプレートをつけることでワンタッチでサングラスとして使用できます。
プレートの種類も豊富なので、運転用やタウンユース用など、カラーレンズを使い分けるのもおすすめです。運転用の用途であれば、可視光線透過率15%の偏光レンズ、32%のドライブレンズが人気です。
ドライブデイ/ナイト
JINSでは、好みのフレームを選んで、用途や目的に合わせてレンズカラーやレンズの種類を選び、オリジナルのサングラスを作ることもできます。JINSのドライブレンズは日中は自然に、夜間は明るく、視界をサポートして快適なドライブに役立ちます。
「ドライブデイ」は可視光透過率38%のレンズで日中の運転では色の変化が少なく、自然な視界が得られるため昼間の運転時に適しています。紫外線を99%カットしてくれることはもちろん、遠近両用との併用も可能※なので、ナビを見るときも運転するときも安心です。
「ドライブナイト」は可視光透過率85%のレンズで夜間のドライブにおすすめです。夜間や曇りの日の、対向車のヘッドライトや街灯のまぶしさなどを抑えつつ、視界は暗くさせにくい適切な透過率なので、夜間でも明るい視界を確保してくれます。
※遠近両用レンズと組み合わせての購入は店舗でのみ対応可能です。
可視光調光レンズで1本2役
可視光調光レンズは、紫外線や光によってカラー濃度が変化するレンズです。遮光空間ではクリアに屋外ではサングラスになるので、メガネとサングラスを掛け替える手間がなく1本2役で使えることが利点です。
お気に入りのフレームを選んで可視光調光レンズでサングラスにするのもおすすめです。紫外線と目に見える光でもカラー濃度が変化する可視光調光レンズは運転での使用にも便利です。
ただし、紫外線量で色が変わる調光レンズは、フロントガラスがUVカット加工されているため、車内では色が変化しにくいため注意が必要です。
まとめ
サングラスといえば強い日差しや眩しさに対して使用するイメージですが、賢く選べば実は夜間運転用にも便利に使えます。ファッションやスポーツなどのTPOに合わせたサングラスの選び方があるように、運転時にも昼間なのか夜間なのかで使い分けることがポイントです。
晴れの日の日差しだけでなく、対向車のライトや街灯の光などを抑えて、より快適にドライブを楽しめます。